澄みわたる空気の中に赤々と椿見て居り 登校の子らを
題『自由詠』 にて
ヒヤシンス白光浴びる窓際に咲くは嬉しい 水栽培難し
題『自由詠』 にて
成人の日娘の晴れ着すがたに目を細め 応える病の夫
題『成』 にて
寒い朝食べ物集まるテーブルに肉まん一つ ため息も一つ
題『集』 にて
年明けて一週間はたちまちに新年会の誘い そっと待つ
題『一』 にて
一日の終わりの空は茜色夫の腕を懐った 夕焼け
題『一』 にて
女孫らは神社の鈴をがらがらと 大きく響かせ悪祓う如く
題『初詣(テーマ詠)』 にて
故郷は静岡と言う添乗員行き先よりも 黒おでんの話
題『行』 にて
バス旅行終わりに夜空見上げれば都内のオリオン小さく光りて
題『上』 にて
湯気の立つ七草粥は青々し 今年こそはと 塩気きにする
題『こそ』 にて
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