お祭りで迷子になって泣きべそを 叱る祖母の手温かかった
題『泣』 にて
港より蛍の光で離れ行く波よ荒れるな洋々と行け
題『離』 にて
他人様(ひとさま)の本音の分かる触角がもしも有ったら生きて行けるか
題『触』 にて
ブランコを飛びおりザッと着地きめ金メダリストになってた小五
題『着』 にて
ほほえみの君へ鈴(りん)して手を合わし今日の一日(ひとひ)の見守り願う
題『日』 にて
どこどこと悪路を走るボロトラの人足たちの顔は陽に焼け
題『どこ』 にて
催促し義理チョコ貰いその後に恋に発展十九の僕ら
題『チョコ』 にて
朝陽さし屋根の大霜気となりて願いと共に天へと昇れ
題『自由詠』 にて
若ものが盲導犬の育成中 街で出会えば心でガンバ
題『犬』 にて
しみじみと感動の波押し来れば体全体ただ浸るのみ
題『感』 にて
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