ネットから本の届いて梱包を解く時思う良い世の中か
題『世』 にて
あと一回でも使えそうで短すぎる鉛筆を捨てられない
題『使』 にて
桃色に染まった雲を見上げてはもったいないと何故思うのだろう
題『雲』 にて
鈍感でその場の空気何でもかんでも吸い込まぬ人になりたし
題『吸』 にて
娘との会話苦くて手を伸ばす昨日の新聞読む気も無い父
題『手』 にて
若き日と同じ手指の動きしてピアノを弾いたら戻れる気がして
題『手』 にて
西瓜を見ることも余りないような夏を年々受け入れていく
題『夏(テーマ詠)』 にて
恋人にならない二人波止場まで歩いたけれど妙にしらけて
題『止』 にて
雨降って夜は少し涼しく秋なのか落ち葉の道を歩けば
題『雨』 にて
愛鳥を手に乗せ腕を高く挙げ一番だよと陽光に照らし
題『陽』 にて
コメントをもっと読み込む