自由帳そばに置いたまま落書き書類の隙間埋め尽くされし
題『自』 にて
ちょっと待て時間の流れ止めて欲し自分の不機嫌直るまで
題『止』 にて
若き日は夢心地かな淡々とシャボンのごとき憧れ抱く
題『抱』 にて
良いとこでコマーシャルまた挟まるが人は何回これ待てるかと
題『また』 にて
夜という響きは速い潜水艦のごと我を乗せ闇に浮かぶ
題『夜(テーマ詠)』 にて
後半は携帯ばかり見てた人次の彼女は決まってたのね
題『次』 にて
深刻な顔昔なら恋煩い今は次々献立悩む
題『次』 にて
逆光と言い合い写真撮り合ひてきのうのことのようだ家族は
題『逆』 にて
何故に追う追えば逃げると知るはずを恋には不利な素直さもあり
題『追』 にて
真白き猫が盥を前にして満足そうに水を飲む秋
題『水』 にて
コメントをもっと読み込む