お題 題『君・あなた』 お題 2024.02.29 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
人生の途中で君に会えましてこの子に会えた運命の糸
寄せ書きの君の名前をなぞってるちゃんとゴメンと言えばよかった
君の呼ぶ声はすれども姿なく ただ かすみ草の揺れているだけ
黄昏があなたの頬を染めてゆく瞳にうつる宵の明星
バブル期にあなたが書いたあの楽譜捨ててませんよ想い出だもの
君の耳チャック袋を開ける音玄関の鍵の音も逃さず
あなたの事を君としか呼べない私と居てくれてありがとう
突然の結婚発表世界中知りたがってる君はどんな女性(ひと)?
この家の絶対君主として命ずカリカリよりも、ちゅーるをもっと
きみはいま何を想うの金色の月の色した瞳の猫よ
あなたからもらったモノはないけれどたぶん心を交換したね
日常に寄り添う今日の淋しさがあなたのようにちょっと優しい
君とはもう二度と会うこと無いかなと思って別れた三月十日
柔らかな朝日を受ける姿見て確証を得る 君はプリズム
空遠く山のかなたのあなたにも幸い此処だとわかってたよね
君の手をそっと握れば紅(くれない)に染まる二人をつつむそよ風(大谷翔平選手に捧ぐ歌)
元気でいてね旅立つ貴方と心の奥で語り合う時間
呼び捨てにして、とあの人が言うから寝顔に頬寄せ「あなた」と呟く
あなたと初めて呼べたあの夜の耳朶まで燃えた言葉の魔性
あなたからもらった愛の言の葉は私の心にずっと今でも
週末の午後はあなたとダージリンちょっと気取ってジャズなど聞いて
伊予柑を生真面目に剥くあなたから忘れられてる少しの間
あなたとは3年前に始まって 2人(1匹も)で鳴らす鐘
ゆらゆらとこころ戯れあみだくじ夢路にあなたで恋路に君
待つ人も盛り過ぎればたそがれて霞む島嶼の如くなりけり
四十五歳の離れたお付き合い
孫とじじいが一番似合う