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紅葉狩り 散り落ちる紅葉 自ずから 我が恋心 諦められぬ
父母眠る秋めく寺の鐘の音に懐かしき声重ねてしのぶ
父母眠る秋めく寺のコスモスがゆらゆら揺れて我を迎える
秋風は一点物の今日の風セーターの中君を誘った
寒暖差なめて上衣を着ずに出て昨日の今日で寒さに震え
坂道へ溶けにいこうよ秋の陽の下で滅びる恋の生贄
半袖の肌寒さに震えたせいかブタクサなのか嚔(くしゃみ)が一つ
こんなにも時計の音がくっきりと聞こえる夜にサクッと林檎を
肘ついて眺める車窓稲穂波 カタコン揺れて秋へと進む
ひとりで父の墓参り来れぬ母の分焼香する秋彼岸
里芋を煮っころがして母の忌にもうひと味の形見を探す
洗顔に温水求めダイヤルを白露を訊けば老いの日めくり
墓参り道案内の赤とんぼ墓洗う手にやわき陽射し
ツバメ去り朝はカラスのドスの声ガラリと風のシーズン介護
はぐれ者クラスで浮いてのけ者に君らは紅葉俺草紅葉
彼岸過ぎ秋の気配の訪れに つい寝過ごして駅まで走る
あのひとは誰だったのかな遠い日のこれも花かと笑った吾亦紅
腕包む半年ぶりの袖の温さを玄関前で抱きしめてみる
冗談に君は目を伏せごめんねとないしょの話に夜長の涙
文庫本一冊ほどの良夜にて枕を背にし活字と遊ぶ
ゆび絡め二人の世界黄銀杏の言葉いらない恋の道行き
さらそよりほてったつまさき夜風うけさらにとぶよにこころ沸きたつ
名ばかりの 狂う季節に夏のまま 名月昇り風を待つ夜
来る去るの気配で終わるまぼろしな秋を探してそして待ってる
故郷は遠いですよと笑う君でも知りたいな初恋の落ち葉の頃を
薄紅の 花を咲かせた ハナミズキ 今は紅色に 葉を染める秋
炊きたての 新米薫る 食卓に 秋刀魚もあれば 秋の訪れ
シャワー浴だけで済ませた頃去りし湯舟の温もり恋しい秋よ
秋風は見えないけれど香るよね ほら今来たとおませな孫は
待ちわびたとっておきの秋服を 褒めてくれるまだ半袖の君
回廊を巡るごとくに秋風は街路隈なく吹き抜けてゆく
秋の空見上げて息を吸い込めば胸の中まで蒼くなりゆく
透きとおる秋の靴音冷え冷えと駅への道を急ぎゆく朝
手押し車押す母と共に墓参り行く秋の彼岸の入り
立ちどまり雨と鼓動を聴いている秋桜が揺れ母からの電話
ようやくに人の恋しき季(とき)となりあなたに会いに行こう着替えて
秋風に ゆらりとひとつ 音を乗せ 聞き手の耳は 甘く悲しく。
風涼し秋のログインボーナスを浴びて歩けりエアコンねむれ
凛とした風に載せられ木犀の香りが来れば実りの季節
秋彼岸しょっぱくなったお供えの母の手作りおはぎを喰らう
ゆらゆらと揺れるコスモス秋風似合う 庭中広がりくすくす笑う
新米を頂きて栗ご飯炊く老うことは 何でも急く秋
バイロンの詩集を函にしまいつつ虫の音を聴く夜の図書室
秋の空 忘れられない名が浮かぶ 元カノでもない友達でもない
定型に収めて音数を大事にする、分かち書きをやめる、言葉の選び方、このあたりを改善すると良くなるのではないでしょうか。 言葉選びですが、「元カノ」は色々と言い換えが可能だと思います。好きだった人、名前を呼びあった人、一緒に暮らした人‥。突き詰めて解像度を上げることが短歌の醍醐味だと思います。
アルパカさん、相変わらず鋭いですね。 1,最近は、定型に収めなくて、いいんじゃないかと思っています。 2,分かち書きは、五七五七七の 後ろと頭に漢字が重なると、敢えて分かち書きにしています。 3,「元カノ」は最初は「彼女」で詠んでいましたが あえて今の形にしました。 4,「忘れられない名が浮かぶ」も「忘れられない顔が浮かぶ」から あえて今の形にしました。 気分の問題でこういう歌になりました。 これからもよろしく、感想をお願いします。
秋風がかさりと揺らす蟷螂の光なき目に映る青空
まつたけに柿栗秋刀魚美味しくて体重ちょっと増加が辛い
あんなにも暑かった夏彼岸過ぎ空気も澄んで秋の足音
エアコンを 毎晩点けた 熱帯夜 解放的な 秋の訪れ
気がつけば蝉からバトンタッチされ鈴虫たちのBGMに
風を浴び半月眺め鈴虫の声聴きながら徒歩十五分
紅葉狩り 散り落ちる紅葉 自ずから 我が恋心 諦められぬ
父母眠る秋めく寺の鐘の音に懐かしき声重ねてしのぶ
父母眠る秋めく寺のコスモスがゆらゆら揺れて我を迎える
秋風は一点物の今日の風セーターの中君を誘った
寒暖差なめて上衣を着ずに出て昨日の今日で寒さに震え
坂道へ溶けにいこうよ秋の陽の下で滅びる恋の生贄
半袖の肌寒さに震えたせいかブタクサなのか嚔(くしゃみ)が一つ
こんなにも時計の音がくっきりと聞こえる夜にサクッと林檎を
肘ついて眺める車窓稲穂波
カタコン揺れて秋へと進む
ひとりで父の墓参り来れぬ母の分焼香する秋彼岸
里芋を煮っころがして母の忌にもうひと味の形見を探す
洗顔に温水求めダイヤルを白露を訊けば老いの日めくり
墓参り道案内の赤とんぼ墓洗う手にやわき陽射し
ツバメ去り朝はカラスのドスの声ガラリと風のシーズン介護
はぐれ者クラスで浮いてのけ者に君らは紅葉俺草紅葉
彼岸過ぎ秋の気配の訪れに
つい寝過ごして駅まで走る
あのひとは誰だったのかな遠い日のこれも花かと笑った吾亦紅
腕包む半年ぶりの袖の温さを玄関前で抱きしめてみる
冗談に君は目を伏せごめんねとないしょの話に夜長の涙
文庫本一冊ほどの良夜にて枕を背にし活字と遊ぶ
ゆび絡め二人の世界黄銀杏の言葉いらない恋の道行き
さらそよりほてったつまさき夜風うけさらにとぶよにこころ沸きたつ
名ばかりの
狂う季節に夏のまま
名月昇り風を待つ夜
来る去るの気配で終わるまぼろしな秋を探してそして待ってる
故郷は遠いですよと笑う君でも知りたいな初恋の落ち葉の頃を
薄紅の 花を咲かせた ハナミズキ 今は紅色に 葉を染める秋
炊きたての 新米薫る 食卓に 秋刀魚もあれば 秋の訪れ
シャワー浴だけで済ませた頃去りし湯舟の温もり恋しい秋よ
秋風は見えないけれど香るよね ほら今来たとおませな孫は
待ちわびたとっておきの秋服を
褒めてくれるまだ半袖の君
回廊を巡るごとくに秋風は街路隈なく吹き抜けてゆく
秋の空見上げて息を吸い込めば胸の中まで蒼くなりゆく
透きとおる秋の靴音冷え冷えと駅への道を急ぎゆく朝
手押し車押す母と共に墓参り行く秋の彼岸の入り
立ちどまり雨と鼓動を聴いている秋桜が揺れ母からの電話
ようやくに人の恋しき季(とき)となりあなたに会いに行こう着替えて
秋風に ゆらりとひとつ 音を乗せ
聞き手の耳は 甘く悲しく。
風涼し秋のログインボーナスを浴びて歩けりエアコンねむれ
凛とした風に載せられ木犀の香りが来れば実りの季節
秋彼岸しょっぱくなったお供えの母の手作りおはぎを喰らう
ゆらゆらと揺れるコスモス秋風似合う
庭中広がりくすくす笑う
新米を頂きて栗ご飯炊く老うことは
何でも急く秋
バイロンの詩集を函にしまいつつ虫の音を聴く夜の図書室
秋の空 忘れられない名が浮かぶ 元カノでもない友達でもない
定型に収めて音数を大事にする、分かち書きをやめる、言葉の選び方、このあたりを改善すると良くなるのではないでしょうか。
言葉選びですが、「元カノ」は色々と言い換えが可能だと思います。好きだった人、名前を呼びあった人、一緒に暮らした人‥。突き詰めて解像度を上げることが短歌の醍醐味だと思います。
アルパカさん、相変わらず鋭いですね。
1,最近は、定型に収めなくて、いいんじゃないかと思っています。
2,分かち書きは、五七五七七の
後ろと頭に漢字が重なると、敢えて分かち書きにしています。
3,「元カノ」は最初は「彼女」で詠んでいましたが
あえて今の形にしました。
4,「忘れられない名が浮かぶ」も「忘れられない顔が浮かぶ」から
あえて今の形にしました。
気分の問題でこういう歌になりました。
これからもよろしく、感想をお願いします。
秋風がかさりと揺らす蟷螂の光なき目に映る青空
まつたけに柿栗秋刀魚美味しくて体重ちょっと増加が辛い
あんなにも暑かった夏彼岸過ぎ空気も澄んで秋の足音
エアコンを 毎晩点けた 熱帯夜 解放的な 秋の訪れ
気がつけば蝉からバトンタッチされ鈴虫たちのBGMに
風を浴び半月眺め鈴虫の声聴きながら徒歩十五分