・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
貴金属以外の例えを探してる 夜景で瞬く街の光の
どか雪のどっと降っては去り行く感じ 貴方みたいで心苦しい
幾千の 回転の先 その時が 今の写しか 無となるか
カラス等が 喰い散らかして 白ハトの 路肩に羽の 雪はふりつむ
年明けの澄み切った風を浴びながら ミシシッピ・フレッド・マクドウェル
なつかしき 祖母が育てた 今はなき くせになる香の 小金瓜(こがねうり)かな
踏切で蟻の行列、身投げした 中二男子のみたまを運ぶ
オンリーワン 世界にひとつ 輝いて 暗い汚泥の 上に咲く花
雑草が 甘蔗(かんしゃ)のごとく 繁茂する 畑のすそに うずくまる父
在りし日の 初恋の汝の 片八重歯 八重の桜の 盛りを散りゆく
冬空の遠くの雲の縁赤し別れの手紙 手に取りている
おすすめの本を渡してあげるから明日は私へとびきり笑みを
乾いてはいないのにまた渇く淋しさ ハンドクリームを塗る
春くればきっと咲くらん白バラの鉢に水遣り陽だまりに置く
生きる意味 考えるから 迷うんだ 生きてたいから 明日が来るのさ
人のため寄り添えること一つでも 彼の地を思い祈りだけでも
ポコポコとサイフォン歌う喫茶店 恋する私物語の中
夕焼けがマンゴー色だったんだよと汐香る泰国の砂土産に
それぞれの大切な命と共にかけがえのない今を生きる
雪解けや 生まれ輝き くすみ死ぬ 最果ての音 二度と響かん
毎朝の母への電話 声を聞き様子伺い一日始まる
傾いた日にコートの背温(ぬく)められおされるように足軽くなる
水たまりの氷割りつつ学校へ真白き息も元気に弾む
夕暮れの 北の空には 薄雲を 纏(まと)い輝く 満月の帰路
閑散とする 日帰り温泉の午後 平日休暇に のんびり壺湯
雨予報 その日に傘は 出番なく 晴天日より 幸運度増し
コトコトと煮てます湯気は立ち上り見守りながら作歌楽しみ
こんな夜は僕の名前を呼ぶ声が忍びこむんだ心のなかに
入試終え 無言で帰宅の様子見て 君の好物そっと並べる
風花がふわりと一つ髪に降り 憩うそばから泡と消え行く
ひっそりと庭の蝋梅咲いていた できるものならブローチとして
暴投でサヨナラ負けをするような卒業前の告白だった
遠吠えが聞こえてきそう星の間に 今年最初のウルフムーン
初恋は見ているだけの恋でした 誰も知らない風も知らない
お祝いに閑散とした遊園地 「シールお渡しして良いですか?」
My行事二十日正月腕振るう お供えをして今年もホッと
湯豆腐の鍋の湯床にゆれ揺れてぐい飲みひけば吾もゆれ揺れて
悲しくてそれでも泣けない夜がある儚く消えた失くした想い
澄みわたる空気の中に赤々と椿見て居り 登校の子らを
ヒヤシンス白光浴びる窓際に咲くは嬉しい 水栽培難し
甘酸っぱい恋のソーダいつの間にか炭酸は抜けてて
風が問う どちらのほうが 好きですか 彼は誰の時 誰そ彼の時
傍らで貴方の寝息聞いてても うとうとできず隔てる世界
仕事終へ自分のためのご褒美にノンアルコールのシャンパンを買う
うずくまる肩や背中に容赦なく寂寞という名の雪が降る
月冴える凛烈の夜黙々と雪踏む音が心に響く
名も知らぬ 誰かが詠んだ 恋歌が 優しく響く 心に響く
-うたたね歌人に捧ぐ-
貴金属以外の例えを探してる 夜景で瞬く街の光の
どか雪のどっと降っては去り行く感じ
貴方みたいで心苦しい
幾千の 回転の先 その時が
今の写しか 無となるか
カラス等が 喰い散らかして 白ハトの
路肩に羽の 雪はふりつむ
年明けの澄み切った風を浴びながら
ミシシッピ・フレッド・マクドウェル
なつかしき 祖母が育てた 今はなき
くせになる香の 小金瓜(こがねうり)かな
踏切で蟻の行列、身投げした
中二男子のみたまを運ぶ
オンリーワン 世界にひとつ 輝いて
暗い汚泥の 上に咲く花
雑草が 甘蔗(かんしゃ)のごとく 繁茂する
畑のすそに うずくまる父
在りし日の 初恋の汝の 片八重歯
八重の桜の 盛りを散りゆく
冬空の遠くの雲の縁赤し別れの手紙 手に取りている
おすすめの本を渡してあげるから明日は私へとびきり笑みを
乾いてはいないのにまた渇く淋しさ ハンドクリームを塗る
春くればきっと咲くらん白バラの鉢に水遣り陽だまりに置く
生きる意味
考えるから
迷うんだ
生きてたいから
明日が来るのさ
人のため寄り添えること一つでも
彼の地を思い祈りだけでも
ポコポコとサイフォン歌う喫茶店
恋する私物語の中
夕焼けがマンゴー色だったんだよと汐香る泰国の砂土産に
それぞれの大切な命と共にかけがえのない今を生きる
雪解けや 生まれ輝き くすみ死ぬ 最果ての音 二度と響かん
毎朝の母への電話 声を聞き様子伺い一日始まる
傾いた日にコートの背温(ぬく)められおされるように足軽くなる
水たまりの氷割りつつ学校へ真白き息も元気に弾む
夕暮れの 北の空には 薄雲を 纏(まと)い輝く 満月の帰路
閑散とする 日帰り温泉の午後 平日休暇に のんびり壺湯
雨予報 その日に傘は 出番なく 晴天日より 幸運度増し
コトコトと煮てます湯気は立ち上り見守りながら作歌楽しみ
こんな夜は僕の名前を呼ぶ声が忍びこむんだ心のなかに
入試終え 無言で帰宅の様子見て 君の好物そっと並べる
風花がふわりと一つ髪に降り 憩うそばから泡と消え行く
ひっそりと庭の蝋梅咲いていた
できるものならブローチとして
暴投でサヨナラ負けをするような卒業前の告白だった
遠吠えが聞こえてきそう星の間に
今年最初のウルフムーン
初恋は見ているだけの恋でした 誰も知らない風も知らない
お祝いに閑散とした遊園地
「シールお渡しして良いですか?」
My行事二十日正月腕振るう
お供えをして今年もホッと
湯豆腐の鍋の湯床にゆれ揺れてぐい飲みひけば吾もゆれ揺れて
悲しくてそれでも泣けない夜がある儚く消えた失くした想い
澄みわたる空気の中に赤々と椿見て居り
登校の子らを
ヒヤシンス白光浴びる窓際に咲くは嬉しい
水栽培難し
甘酸っぱい恋のソーダいつの間にか炭酸は抜けてて
風が問う どちらのほうが 好きですか 彼は誰の時 誰そ彼の時
傍らで貴方の寝息聞いてても
うとうとできず隔てる世界
仕事終へ自分のためのご褒美にノンアルコールのシャンパンを買う
うずくまる肩や背中に容赦なく寂寞という名の雪が降る
月冴える凛烈の夜黙々と雪踏む音が心に響く
名も知らぬ 誰かが詠んだ 恋歌が 優しく響く 心に響く
-うたたね歌人に捧ぐ-