・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
飛び込みて命が果てし異常など無かつたやうな夕焼け小焼け
ミニスカに卵のやうな膝溢れ朝の電車は春のよそほひ
幾朝をひと塊に詰め込んで 裾をなびかせ電車は走る
桃色のクッションのある部屋にいる メイクしている女性と共に
行く人と残る人との縁を切る改札口の無機質な音
ひと駅も持つかどうかのおしっこと旅する時速80キロで
のんびりと 電車にゆられ 旅に出る 流れる景色 安らぐこころ
気動車も線路走ればみな電車。違うと言えばヲタと言われて
決められたレールの上を走りゆく通勤電車も揺られる吾も
紫陽花の通学路かな電車の窓から我通ることを想像す
ローカル線に乗り見知らぬ風景に出逢う一人旅もいいさ
ホームにはリュックに夢を詰め込んだ少女が一人ただ前を見て
ドア際に体預けて流れゆく町並みぼんやり眺めるひととき
人生は急行列車で行くべきか? 各駅停車でのんびり行こう
身動きもとれぬ人々吐き出してまたすぐに飲む東武鉄道
先頭車両より眺む 爽快に 車窓に映る 線路と桜
地下鉄の窓を 鏡の代わりとす 降車前か 襟を直す乗客(ひと)
普通しか止まらぬ駅に帰り来て変わらぬ町はわれに優しい
退社後の 列車内に 甘い匂い 菓子パンの袋を提げる女性
一日の終わりを綴じてゆくようにゆっくり走る最終電車
降車時の 車掌さんの アナウンス 気遣いの言葉 気持ち和らぐ
「この先もお気をつけて行ってらっしゃいませ」「今日も1日お疲れ様でした」とアナウンスの最後に言われ、和みました。
雨に濡れ ひかる架線とパンタグラフ 終着駅へ北へと向かう
見送りもないまま旅立つ人の背に汽笛と風と孤月の影と
駅舎にて 次の電車が 来るまでに 猫に悩みを 語る時間は
駅は無い線路だってない町に生く 電車通学したかった娘
無人駅で電車おりれば風弱く湿気をふくみ梅雨は間近か
駅ビルに寄って買い物した後の重いリュックを抱える車内
さまざまな背景抱えた人々が 暫し同じ車内で揺られて
吊り革の揺れに合わせて瞼閉じ浮かぶは今日の些細な出来事
満員の記憶はいつしか浄化され電車見上げる定年後の朝
飛び込みて命が果てし異常など無かつたやうな夕焼け小焼け
ミニスカに卵のやうな膝溢れ朝の電車は春のよそほひ
幾朝をひと塊に詰め込んで
裾をなびかせ電車は走る
桃色のクッションのある部屋にいる メイクしている女性と共に
行く人と残る人との縁を切る改札口の無機質な音
ひと駅も持つかどうかのおしっこと旅する時速80キロで
のんびりと 電車にゆられ 旅に出る 流れる景色 安らぐこころ
気動車も線路走ればみな電車。違うと言えばヲタと言われて
決められたレールの上を走りゆく通勤電車も揺られる吾も
紫陽花の通学路かな電車の窓から我通ることを想像す
ローカル線に乗り見知らぬ風景に出逢う一人旅もいいさ
ホームにはリュックに夢を詰め込んだ少女が一人ただ前を見て
ドア際に体預けて流れゆく町並みぼんやり眺めるひととき
人生は急行列車で行くべきか?
各駅停車でのんびり行こう
身動きもとれぬ人々吐き出してまたすぐに飲む東武鉄道
先頭車両より眺む 爽快に 車窓に映る 線路と桜
地下鉄の窓を 鏡の代わりとす 降車前か 襟を直す乗客(ひと)
普通しか止まらぬ駅に帰り来て変わらぬ町はわれに優しい
退社後の 列車内に 甘い匂い 菓子パンの袋を提げる女性
一日の終わりを綴じてゆくようにゆっくり走る最終電車
降車時の 車掌さんの アナウンス
気遣いの言葉 気持ち和らぐ
「この先もお気をつけて行ってらっしゃいませ」「今日も1日お疲れ様でした」とアナウンスの最後に言われ、和みました。
雨に濡れ ひかる架線とパンタグラフ 終着駅へ北へと向かう
見送りもないまま旅立つ人の背に汽笛と風と孤月の影と
駅舎にて 次の電車が 来るまでに
猫に悩みを 語る時間は
駅は無い線路だってない町に生く
電車通学したかった娘
無人駅で電車おりれば風弱く湿気をふくみ梅雨は間近か
駅ビルに寄って買い物した後の重いリュックを抱える車内
さまざまな背景抱えた人々が
暫し同じ車内で揺られて
吊り革の揺れに合わせて瞼閉じ浮かぶは今日の些細な出来事
満員の記憶はいつしか浄化され電車見上げる定年後の朝