白

澄水

けがれなき白木蓮のやわらかく風にそよげる青空の下

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澄水
澄水

白壁にウルトラマリンの空なれば心爽やか春の一日

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澄水
澄水

紫木蓮白木蓮と咲きにけり花弁が舞ふ春の風吹く

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澄水
鞘森天十里

人魂の如く闇夜に浮かびしは灯（ひ）の照らしたる白き木蓮

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鞘森天十里
みゆきち

白菜の薹立ち始まる 啓蟄に春蒔きの種 種芋の溝

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みゆきち
羹鱠

新しき 白羽の君に ふく風を 遠きしるしと いづこぞ眺むる

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羹鱠
澄水

静けさや空にかえらんその前に歌い残すは白鳥の歌

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澄水
ろくろう

軽鴨のそばに浮かびて白鳥は航空母艦のごとき量感

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ろくろう
澄水

春となり白詰草の咲いている三つ葉四つ葉の幸運の中

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澄水
ろくろう

白波のたえず寄せ来る浜辺にてその永劫の音を聞きたり

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ろくろう
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