塩本抄

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このあとはちゃんと大人をやっていく検尿コップにすべておさめて

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塩本抄

扇風機回ればさららとくずれゆく宇治金時のうつくしい森

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少しずつきみの不在が沁みとほり口内炎のやうな夕焼け

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祝日のないカレンダー六箇所に地蔵菩薩を描いてまどろむ

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塩本抄

だからこそ傘をおそろにしておいてひとりで開くのがいいんじゃん

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苗床の役目を終えた教室の窓から春が吹き抜けてゆく

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さやうなら次は悪夢で逢ひませうヤクルト1000を手に入れた日に

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真夜中のプールゆっくりさざめいてシネマティックなあなたの蹴伸び

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帰りたくないのはおなじ 泣きそうな夕暮れの手を引いて歩いた

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塩本抄

泣くなとふ声から護るため吾子を抱きし吾の太き二の腕

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