二人なら安い酒でも明日の糧一人で飲めば君偲ぶ酒
題『飲』 にて
病室を出れば木枯し「PRIDE」を口ずさみ見る星と三日月
題『星』 にて
亡き妻に便り届けよ風信子幸せだったの一言返せ
題『自由詠』 にて
父母と妻も亡くなり己が先ふと考える終着地点
題『終』 にて
子どもらが集えば野球決まってた木切れみつけて軟球ひとつ
題『子ども』 にて
緑風は焼けた草木もなびかせて芽吹く力を与へ過ゆく
題『みどり・緑』 にて
君を連れ逃げたあの日の無手っ法安い灯りが邪魔する笑顔
題『法』 にて
難しい題と思って詠んだけどそんなのありと気持ち鈍色
題『色を読み込んで』 にて
迷路でも同じ景色を読み込んで護ったはずさ君の人生
題『色を読み込んで』 にて
カプセルの上も向かいも外国語ここは京都だ話にならぬ
題『語』 にて
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