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ランキング
ランキング(過去1か月)
素敵な歌を作るためには
良い作品を生み出すためには様々な方法があると思います。
1.具体性
良い歌は読み手の頭の中に映像を浮かび上がらせることに成功していると思います。具体物を上手に入れることで歌は良くなるはずです。
2.理のないリアリティ
論理的には結びつかずとも、景と情が適度な距離感で結びついていることは良い短歌になる一つの要素だと思います。適度な飛躍や、無理のない連想がポイントだと考えています。
3.想いを託す
読み手がいることを忘れない。読み手が受け取って短歌は完成する。カッコつけたフレーズや、読み手が置いてけぼりな表現は敬遠される理由になります。
創作のヒントになれば幸いです。
評価を集めた歌
題『傘』
「どの傘に当たって落ちるつもりなの?」「少し淋しい人のところに」
題『海』
海だった場所に建ってるビルたちの隙間を泳ぐ都会の魚
題『夏(テーマ詠)』
仰向けになって最後に見たものを抱きしめて逝く八日目の蝉
題『箱』
まだ熟すことを知らずに箱詰めにされたトマトの青いため息
付句『生き方を教えてほしい』
「生き方を教えてほしい」アレクサは『生き方とは』と辞書を引くだけ
題『水』
さわやかにレタスがはじく水滴はころころ揺れて夏の朝食
題『熱』
足裏に太陽の熱感じつつ砂浜歩く夏の湘南
題『決』
手のひらの線で運命決められてたまるもんかとこぶしを握る
題『汗』
手を伸ばし抱っこをせがむ君の背に光る汗ごと抱きしめる夏
題『虹』
やわらかいあなたの呼吸で満たされたシャボンに浮かぶひとときの虹
題『作』
指先でホースつぶして庭先に作った虹をしばし楽しむ
題『水』
水たまりに映る雲の輪郭を崩していったアメンボがおり
題『半』
白黒をつけたくない日カフェオレはミルクとコーヒー半々にする
題『傘』
一本の傘を分け合うときめきを知ってしまって雨が恋しい
題『夏休み(テーマ詠)』
コロボックル見たという子の背を追って森へと駆けたあの夏休み
題『着』
昼までに向こうの野原に着きたくて国道を渡る毛虫の勇気
題『箱』
おもちゃ箱ひっくり返して部屋中が君の笑顔で埋まっている朝
題『虹』
傷付いたレンズが映す街並に架かった虹は嘘でも綺麗
題『夏(テーマ詠)』
「あの夏」とつぶやく君の「あの夏」がどうか私と同じであって
題『歩』
儚さに 咲いてすぐ散る 夏花火 寄り添う人も 歩みを止めて
題『距離(テーマ詠)』
センチとかメートルとかで測れない心の距離の単位が欲しい
題『おかえり(テーマ詠)』
夜勤終えくたびれた私迎えるは 母が作りしカレーの匂い
題『決』
「出席」に○をつけるか決めかねて見上げた月がふふんと笑う
題『だとしても』
不条理なことがいっぱいだとしても夜の終わりは変わらずに朝
題『青』
青色に赤を混ぜれば紫に五時を混ぜれば夕暮れになる
題『音』
一言も話すことなく君とゆく浜辺の道に響く潮の音
付句『生き方を教えてほしい』
生き方を教えてほしい間引かれる方の双葉はもう嫌なんだ
題『サラダ(テーマ詠)』
刻むことストレス解消らしいからキャベツがこんな山盛りになる
題『左』
左手に乗ったインコのジロちゃんが「オハヨ!オハヨ!」と連れてくる朝
題『読』
息継ぎの暇さえなき毎日に 句読点があったらいいのに
投稿の多い歌人