妻を借り猛威を奮うウイルスにもうその辺でよさぬかと言ひ
題『もう』 にて
大雪とテレビが告げし東京は6センチでみなペンギンとなる
題『雪』 にて
いつまでも言葉なくても切れないで何か確かめている二人は
題『確』 にて
半ぶんことねだる君の差し出す手少しだけ多く分け与へたり
題『半』 にて
世界史があるのなら世界未来もあるねと高校2年の君
題『未』 にて
子を起こすバターとメープルシロップのたまごを焼いている六時半
題『たまご』 にて
たにがわのおじさんから聴くバトンぼくらはうたをリレーするのだ
題『聞・聴』 にて
朝日射すシクラメンから来た手紙 君は律儀に冬と知らせる
題『冬(テーマ詠)』 にて
休んだ日会社の前の交差点どんな顔して通るべきかと
題『差』 にて
生まれたら死んでゆくまでの過ごしかた空を見上げて星から学ぶ
題『星』 にて
コメントをもっと読み込む