傍の虚を見つる寂しさの またの名問えば恋というらん
題『また』 にて
思考から素通りしていくケータイの 確かな紙の手触り懐かし
題『紙』 にて
降る雪に音は包まれ深々と布団に丸まり安らかな夢
題『夜(テーマ詠)』 にて
ありし日の面影残す横顔は捲るページに瞳ほそめる
題『眼鏡(テーマ詠)』 にて
越し方に耐えて不満がなかりせば現世の次を夢見ぬものを
題『次』 にて
不器用で扱いきれず遠ざけてけどまた何故か触れたくなる君
題『楽器(テーマ詠)』 にて
夏の海寄せては返す波に似て彼我の分かちは君のまにまに
題『波』 にて
夕映の穂先にトンボ枯れ尾花稔る黄金に山の影落ち
題『先』 にて
空白の答え合わせの言の葉は違えた距離を手探りで話す
題『話』 にて
愛と勇気? それだけじゃないと思うよ君の友だって僕も大好きだもん
題『アンパンマン(テーマ詠)』 にて
コメントをもっと読み込む