年老いた 母は私を ママと呼ぶ 今と昔の あわいに居りて
題『線』 にて
陽に向かい 凛と立ちたる ネモフィラの 青あざやかに 足下に空
題『自由詠』 にて
名を呼べば 緩き瞬き 返す猫 胸に抱けば するり逃げ行く
題『自由詠』 にて
吾置きて 先逝く夫(ひと)に 恋文を 次逢う時も ミモザの下で
題『自由詠』 にて
夢うつつ 布団さぐれば 柔らかき 腹毛うれしや 猫大の字に
題『探』 にて
暗闇に 探る手と手は 結び合い 無事を確かむ 温もり嬉し
題『探』 にて
園庭で ツルピカ団子 作る子ら 探りし穴は 数え切れずや
題『探』 にて
逢うたびに 探りをいれてみるけれど 決め手に欠ける バッグのゼクシィ
題『探』 にて
