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わが家花器 満開の桜咲く ちょうどいま 葉桜になりて 憂いを感ず
遠くから来てはだめだという声を逆風の中聞きつつ歩く
目礼の老いにも春の散歩道花の流るるも少し生かせ
工場の 煙をかぐと 思い出す 昔懐かし 幼い時分
世の中はままならないねそう言った先輩が住むタワーマンション
すれ違う歩きスマホの人たちの桜流しの雨は冷たく
大きなさつまいもを蒸かし大きな輪切りと湯気の熱さに驚く
チューリップはオレンジのだけが開いてて おしべが、めしべが、僕へのびてる
本日は残る生命の初日にてガーベラの咲く清明のころ
現在と過去と未来の三叉路で迷ひたゆたふ夜空に銀河
透明な 失恋している おとこのこ 赤い瞳と 薄い身体と
カーテンの隙間漏れくる日射し見てまた眠りゆく春はあけぼの
人の波 声なき叫び 靴の音 擦れ違う風 青の交差点
会うは別れの始めなり目の前の人を大切にしよう
イヤフォンのコード絡まる曲線は戻れない日の淡い迷路か
冬物をクリーニングに持ち来ればカウンターには先客四人
両親のお陰で今の暮らし在り逆らう事を少し止めよう
風に散る花びら 黒湯温泉に浮かびて そっと手で掬いけり
バス停で桜吹雪の舞い乱れ 知らない顔と交わす微笑み
しとしとと春の長雨降る朝は 街ゆく人々 みな黒纏う
鉄塔は空に伸びゆく一本の静けさまとう白い沈黙
春冷えに花散らす風恋もまた夢もおぼろに深夜のピエロ
統合で消えた母校よ理科室に出てた幽霊どうしただろう
もう顔が思い出せない友人も同じ品種の春を見ている
春風にしだれ桜のゆらゆらリ雅楽に酔いて花も紅らむ
忘れない色と匂いと吹く風とあなたと最後の桜並木を
降り積もる雪の如しに 散る桜 通勤路にも 春の絨毯
初めてのひとり暮らしの部屋訪ねドアを開ければそこは異世界
春嵐花びら舞って八重桜孫らは踊る ピンクの絨毯
野に遊ぶ 花摘む少女 手を繋ぎ ハイジとクララ ふと連想し
使い終えたくさんの文字を背負うノート思い出詰めて静かに眠る
晴天に窓を開ければ紫モクレン気品ある 香り肌にまとわせ
キャンバスに青と緑を混ぜて海 人影二つ戯れて風
明け方の俄雨(にわかあめ) ふと目が醒めて 夢から醒めて 消ゆる面影
躁と鬱 交互に巡る 凪の風 静寂の雨 慟哭の闇
西向きの部屋を引っ越す理由はね住み着いちゃったんだ黄昏が
花冷えの日替わりメニュー花人も花弁閉じたり身を縮めたり
クリボーを踏みたくなくて泣きながら帰ったあいつ総理大臣
同じ指なのにどうしてこうも違うギターを速弾きする動画視る
いつまでも漕いでいたいぶらんこよ都会の孤独、風に溶かして
わが家花器 満開の桜咲く ちょうどいま 葉桜になりて 憂いを感ず
遠くから来てはだめだという声を逆風の中聞きつつ歩く
目礼の老いにも春の散歩道花の流るるも少し生かせ
工場の 煙をかぐと 思い出す 昔懐かし 幼い時分
世の中はままならないねそう言った先輩が住むタワーマンション
すれ違う歩きスマホの人たちの桜流しの雨は冷たく
大きなさつまいもを蒸かし大きな輪切りと湯気の熱さに驚く
チューリップはオレンジのだけが開いてて
おしべが、めしべが、僕へのびてる
本日は残る生命の初日にてガーベラの咲く清明のころ
現在と過去と未来の三叉路で迷ひたゆたふ夜空に銀河
透明な 失恋している おとこのこ
赤い瞳と 薄い身体と
カーテンの隙間漏れくる日射し見てまた眠りゆく春はあけぼの
人の波 声なき叫び 靴の音 擦れ違う風 青の交差点
会うは別れの始めなり目の前の人を大切にしよう
イヤフォンのコード絡まる曲線は戻れない日の淡い迷路か
冬物をクリーニングに持ち来ればカウンターには先客四人
両親のお陰で今の暮らし在り逆らう事を少し止めよう
風に散る花びら 黒湯温泉に浮かびて そっと手で掬いけり
バス停で桜吹雪の舞い乱れ
知らない顔と交わす微笑み
しとしとと春の長雨降る朝は
街ゆく人々 みな黒纏う
鉄塔は空に伸びゆく一本の静けさまとう白い沈黙
春冷えに花散らす風恋もまた夢もおぼろに深夜のピエロ
統合で消えた母校よ理科室に出てた幽霊どうしただろう
もう顔が思い出せない友人も同じ品種の春を見ている
春風にしだれ桜のゆらゆらリ雅楽に酔いて花も紅らむ
忘れない色と匂いと吹く風とあなたと最後の桜並木を
降り積もる雪の如しに 散る桜 通勤路にも 春の絨毯
初めてのひとり暮らしの部屋訪ねドアを開ければそこは異世界
春嵐花びら舞って八重桜孫らは踊る
ピンクの絨毯
野に遊ぶ 花摘む少女 手を繋ぎ ハイジとクララ
ふと連想し
使い終えたくさんの文字を背負うノート思い出詰めて静かに眠る
晴天に窓を開ければ紫モクレン気品ある
香り肌にまとわせ
キャンバスに青と緑を混ぜて海 人影二つ戯れて風
明け方の俄雨(にわかあめ) ふと目が醒めて 夢から醒めて 消ゆる面影
躁と鬱 交互に巡る 凪の風 静寂の雨 慟哭の闇
西向きの部屋を引っ越す理由はね住み着いちゃったんだ黄昏が
花冷えの日替わりメニュー花人も花弁閉じたり身を縮めたり
クリボーを踏みたくなくて泣きながら帰ったあいつ総理大臣
同じ指なのにどうしてこうも違うギターを速弾きする動画視る
いつまでも漕いでいたいぶらんこよ都会の孤独、風に溶かして