真っ黒の空ひきあって生きていた二段ベッドの下の貝殻
題『空』 にて
それなりに嘘も言ってた教室の中に咲いてたその困り眉
題『好き』 にて
すこしずつあなたを思い出すかしらちっともわからない私かしら
題『さよなら(テーマ詠)』 にて
泣けたなら良かったとおにぎりを食うなにがいいの長い滑走路
題『さよなら(テーマ詠)』 にて
黒髪が離れ行く気もしなかった明日も会えるような気がした
題『さよなら(テーマ詠)』 にて
二往復半あの棚とここの棚プラスチックのチャーム付きチョコ
題『もらったもの(テーマ詠)』 にて
緑とも青ともつかぬノートです君がずいぶん迷ってくれた
題『もらったもの(テーマ詠)』 にて
あ、あれは私がむかし手を引いて君と大根買った信号
題『信号(テーマ詠)』 にて
部屋の隅赤い電気ポットを沸かす包装紙の柄とか思い出す
題『家具・家電(テーマ詠)』 にて
ブランコは交互に流れやがて合い子供の頬は少し汚れる
題『子ども(テーマ詠)』 にて
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