sha‐ra‐ku‐se‐i老人ホームの園児だぞチューリップの花が咲いたと歌う
題『自由詠』 にて
恋すれば花に空にと歌ことばふるえるほどに拙く淡く
題『自由詠』 にて
春の尾根ミヤマキリシマ山男無粋を預けて恋を語らん
題『自由詠』 にて
春の午後逢引き祝いジャスミンテイー鼓動の刻む刹那を急かす
題『自由詠』 にて
目礼の老いにも春の散歩道花の流るるも少し生かせ
題『自由詠』 にて
春冷えに花散らす風恋もまた夢もおぼろに深夜のピエロ
題『自由詠』 にて
遠き火のこころの熾きの恋ひとつ未だ悔しき浮世の掟
題『遠』 にて
ゆび絡めいけない恋の逃避行罪を咎めて春雷響く
題『指』 にて
あの日からポチと呼ばれて八十年調教された犬の生活
題『犬』 にて
レジを打つ夕食メニューを乱れ打つウチはといえば今日もコロッケか
題『職業詠』 にて
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