西日射すここ一か所の畳の目擦りきり映えて秒針の音
題『ひとり暮らし(テーマ詠)』 にて
青臭い純な気持ちの政治家の取舵いっぱい面舵いっぱい
題『青』 にて
言葉にも遊びを添えてあやとりの歌に躓く恋のお作法
題『遊』 にて
縦長の長屋を指して田舎だと幼き子らの家が不思議で
題『家』 にて
両親の法事と称し子供会みなみな八十路これも終活
題『自由詠』 にて
不成立そんな批判も受けましたみそひと文字の哀しい掟
題『不』 にて
ばあちゃんのしわしわおてて塩むすびむすんでひらいて米騒動
題『米』 にて
通学路黄色い傘が歩いてる雨と戦う平和な戦争
題『傘』 にて
恋ひと夜不埒な時が忍び来る泡吹く蟹のピエロか悲し
題『時』 にて
散文が時をわきまえ行間に言葉遊びの詩歌は雑草
題『時』 にて
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