木枯らしに「冬の音って悲しいね」 君のつぶやき聞こえたような
題『聞』 にて
真っ白な湯船に浸かり息を吐く明日はどんな出会いがあるか
題『白』 にて
プロの歌難解過ぎて解らない消化不足を我は恥じたり
題『消』 にて
「よう」と肩たたく上司は親しげに話すけれども俺はキライだ
題『よう』 にて
燃えるよな紅き木々らの根元行く白き波立つ谿の急流
題『急』 にて
胸奥の熱くなるよな演奏に真っ赤になるほど拍手を贈る
題『手』 にて
冬隣老いし体の気がかりも恰幅良くて逞しければ
題『冬(テーマ詠)』 にて
雪のふる冬の工場のストーブを皆で囲みて飲みし甘酒
題『場』 にて
くちびるにそっと触れれば冷たくて永遠(とわ)の別れと思い知らさる
題『触』 にて
ああ我の今際の際(いまわのきわ)に何言わん 「ありがとう」なんて照れず言えるか
題『今・いま』 にて
コメントをもっと読み込む
