認知症ほどではないがあの人の名前出て来ぬ霞立つ春
題『知』 にて
内角を鋭く抉る速球にジロリ相手を睨む強打者
題『内』 にて
これまでと思えば希望わいてきて夢を抱けばなぜか不運が
題『まで』 にて
開けっぴろげな笑顔に会えば頑なに閉じたとびらも敢え無く開く
題『とびら』 にて
嘘秘める歌を作りし癖のあり 真ばかりは白き風吹く
題『嘘』 にて
あゝ今日はやさしい風が吹いている君を誘って花見に行こう
題『風』 にて
満開の弁天様に囃子鳴り甲羅干しする亀も浮かれて
題『自由詠』 にて
実の親子なのに気持ちが解らない そんなものよと他人(ひと)は言うけど
題『実』 にて
大木にむらがる小鳥大騒ぎもう陽が沈む早くねぐらへ
題『鳥』 にて
ばか者が卓を囲みて夜明けまで下ねた入りの青春語りし
題『語』 にて
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