曇り日の街を澱んで流れゆくどぶ川世俗のゴミを浮かべて
題『世』 にて
秋空は青くぐんぐん広がって世界を少しはみ出してゆく
題『世』 にて
使わずにずっと箪笥の奥にある君に貰ったあのハンカチは
題『使』 にて
あの頃の君は天使のようだった今では想像できないけれど
題『使』 にて
寂れゆく町の明かりも星屑も飛ばされそうな暴風の夜
題『星』 にて
少しでも星に近づきたくなってブランコを漕ぐ会社帰りに
題『星』 にて
星屑のように散らばる野の花と競うがごとし秋の星空
題『星』 にて
ドリブルをして行くように人混みを駆け抜け何とか間に合う電車
題『サッカー(テーマ詠)』 にて
サッカーの応援団の熱狂に怖さ感じることがありたり
題『サッカー(テーマ詠)』 にて
壁に向け独りで球を蹴っている少年の姿吾に重なる
題『サッカー(テーマ詠)』 にて
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