どこまでもわれの後を追って来る悲しみ一つ夕暮れの道
題『まで』 にて
鋼鉄の重い扉が閉ざされる過去に戻れず泪こぼして
題『とびら』 にて
嘘という潤滑剤が無くなれば世間の歯車動かなくなる
題『嘘』 にて
嘘つきが集い会議が始まって現場の声は上に届かず
題『嘘』 にて
風向きの変わったことをうすうすと知って寝返る社内の派閥
題『風』 にて
焦げついた魚の匂いする居間のテレビは映す戦場の町
題『自由詠』 にて
現実に目を逸らしつつ夜毎書く日記に明るい希望あふれて
題『実』 にて
ちょこまかと小鳥のように仕事して餌を啄むように飯食う
題『鳥』 にて
串刺しにされて焼かれる鳥の肉涙のように油したたる
題『鳥』 にて
どぶ川の泥の奥から立ちのぼる泡のごとくに独語している
題『語』 にて
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