父親の弱さを息子に見せぬことそれを支えに老いてゆくべし
題『娘・息子』 にて
返歌ありがとうございます。コンビニの光を求め買うものも無いのに立ち寄る曇り日の夜
題『思』 にて
そのへんに転がっている石ころのように黙って耐える辛さに
題『石』 にて
主食たる米を求める民草の長蛇の列の情けなきかな
題『米』 にて
ここまでで終わりと言われ特売の列を離れて帰る手ぶらで
題『思』 にて
思い切り泣いてしまえば楽なのに堪えて作る歪んだ笑顔
題『思』 にて
傘忘れ降りた電車がするすると逃げ去るごとく駅を出てゆく
題『傘』 にて
廃業の店舗が黒く見えてくるにぎわい失せた闇の中から
題『から』 にて
公園の西日の中にブランコが垂れて夕暮れ時は過ぎゆく
題『時』 にて
決められたレールの上を走りゆく通勤電車も揺られる吾も
題『電車(テーマ詠)』 にて
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