画面から母の白髪が広がって私の知らない年を教える
題『年』 にて
プロ野球テレビ見ている父の背とランニングシャツの白浮かぶ宵
題『テレビ』 にて
馬の食む干し草の音のみ響く厩舎に満ちる冬の朝日が
題『馬』 にて
炬燵出て廊下のみかんの冷たさに休み明けての仕事思い出す
題『みかん』 にて
掃除したそばから汚す正月にみんなで生きてる証みたいに
題『正月』 にて
年末の空いた車内に冬服で膨れた腕の緊張解ける
題『自由詠』 にて
泥団子みたいに丸め光らせたか一年分の小さな機会(チャンス)を
題『会』 にて
賑やかに盛ったお皿を持ち歩き特等席の隅っこ狙う
題『パーティ(テーマ詠)』 にて
日本製では信じない子が「来た!」と外国製のお菓子抱く朝
題『クリスマス(テーマ詠)』 にて
空箱から鳩飛び出す手品みたいな そんな幸せは何処にもなくて
題『品』 にて
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