腹這いで本読む私を包むのは婚礼布団若かりし母の
題『布団』 にて
春めいた土の響きに耳すます人の三月騒々しくて
題『春』 にて
人間と関わるのを棄て舌を出す様な券売機 舌を受け取る
題『券』 にて
沢山の描き込んだ線で輪郭を生み出すように今日も生きている
題『線』 にて
名付けよう直線の多い漢字と曲線描くかな混ぜ 平和と
題『自由詠』 にて
ぐるぐるに身体は鎖で巻かれてたことを知る スマホを探す時
題『探』 にて
穏やかさ欲しい水曜 例えればパン焼けた香り満たされる部屋
題『パン』 にて
高い木の先はぼっちでも空を見て鳥が留まれば挨拶もして
題『高』 にて
青ざめた顔の少女と目を合わせ戦禍を辿る新聞記事の
題『青』 にて
死ぬ時に燃やしてもらうだろう箱に何でも入れる 今日一日も
題『箱』 にて
コメントをもっと読み込む
