もう駄目だこれで終わりだその時に思いもかけず湧く底力
題『もう』 にて
もうここに来ることはない車窓には紅燃える夕焼の空
題『もう』 にて
帰り来て凍てつく部屋の風の音コートも脱がずじっと聴いてる
題『自由詠』 にて
どれもみな錆びて使えぬ鍵ばかり心の扉開けるすべ無し
題『鍵』 にて
鍵穴に目を押しつけてその部屋の見てはいけないものを見ている
題『鍵』 にて
コメントありがとうございます。歌の原動力の一つは悲しいもがきだと思います。
題『風』 にて
熱きもの胸の奥から突き上げて言葉とならず四方に飛び散る
題『熱』 にて
もがくごとく風に暖簾は身をよじる流行らぬ店で一人蕎麦喰う
題『風』 にて
うす暗い洗面台で歯を磨く獣のように肉喰った歯を
題『歯』 にて
うす暗く陰気な部屋で膝抱え勇気について考えている
題『気』 にて
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