ドリブルをして行くように人混みを駆け抜け何とか間に合う電車
題『サッカー(テーマ詠)』 にて
サッカーの応援団の熱狂に怖さ感じることがありたり
題『サッカー(テーマ詠)』 にて
壁に向け独りで球を蹴っている少年の姿吾に重なる
題『サッカー(テーマ詠)』 にて
家中の明かりをつけてクッションを抱え見ているホラー映画を
題『家』 にて
この家は特にお安くしますよと業者ささやく理由も言わず
題『家』 にて
家々の窓の明かりは日を追って早くに灯る秋の訪れ
題『家』 にて
雲になり飛んでゆきたいこんな日はそして千切れて消えてゆきたい
題『雲』 にて
同調の愛想笑いを浮かべつつ窓の外ゆく雲を見ている
題『雲』 にて
休業の張り紙剥がれはためいて寂れる町の秋の夕暮れ
題『自由詠』 にて
岬にはバニラアイスの色をした灯台ひとつ夏のおわりに
題『自由詠』 にて
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