朝練の中学生の掛け声に励まされるごとグングン歩く
題『朝』 にて
友だちに誘われ秋の書道展読めないけれど心安らぐ
題『書』 にて
コロナ禍の在宅ワークがなかったら「うたたね」に逢うこともなかった
題『きっかけ(テーマ詠)』 にて
断捨離を重ねてもなお捨てられぬ着ることのない一枚のシャツ
題『一』 にて
神奈月雨が連れ来た涼しさを味わう一日(ひとひ)明日また夏日
題『自由詠』 にて
縁石に上れば景色が少し違ってるあなたはこんな世界にいるのね
題『上』 にて
長袖の心地よきかな街灯のまだ消えやらぬ早朝の路(みち)
題『町・街』 にて
鰯雲に日差しやわらぎ木犀の香りをのせた円やかな風
題『円』 にて
なだらかな山を背にして稲揺れるこここそ我の原風景と
題『ここ』 にて
開けた窓月の光に虫の声和栗のケーキを煎茶を入れて
題『和』 にて
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