特別な日には不二家のあのケーキ沸き立つ時代今は懐かし
題『不』 にて
いじめから救ってくれたヒーローは隣の家の「どら息子」さん
題『娘・息子』 にて
亀ひとりじっと動かず石の上その辛抱が我にありせば
題『石』 にて
いただいた手作りの餡かたわらにお萩めざしてもち米を蒸す
題『米』 にて
町角でおやここにもと立ち止まる心うるおす紫陽花の花
題『ここ』 にて
丸い目に愛嬌のあり首傾げ思案顔するハシブトガラス
題『思』 にて
カフェの窓雨粒当たり下見ればパッパッパパッと傘の花咲く
題『傘』 にて
昨日から冷蔵庫の中からだから今から買い物リストを持って
題『から』 にて
このごろはスマホだよりの時刻表本屋で見かけ空想旅行
題『時』 にて
ドア際に体預けて流れゆく町並みぼんやり眺めるひととき
題『電車(テーマ詠)』 にて
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