後ろ手に隠した花はまっすぐに、想い託されピンと胸張る
題『後』 にて
連綿と紡ぐ祈りを編み込めたミサンガ結ぶ母の指先
題『連』 にて
心から想う「好き」をただ軽やかに、ひたすらに告ぐ。そこにいるから。
題『好き』 にて
粘り気を出さずにさっくり切るように混ぜた「さよなら」あとは焼くだけ
題『さよなら(テーマ詠)』 にて
ひたひたと寄せては満ちて追い詰めて足場を削る不安の水害
題『擬音を読み込んで』 にて
一人旅は寂しくないよ大勢の「あなた」の欠片を持ってきている
題『自由詠』 にて