お題 題『擬音を読み込んで』 お題 2024.04.20 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
カナカナと悲しい声で鳴いている僕の心に棲みついた蝉
プップップ白いあぶくが見えるよう土鍋のご飯の匂い吸い込む
チクチクといつも心を刺してくる傷一つ持ち独りいる夜
踏切のカンカンカンの音と風 列車が過ぎて見えくる光
ピンポンの後から孫の元気声これから祖父母は至福の時間
「春だから、ぽわわわーんとしていいよ」「はいわかりました、ぽわわわーん」
ドンドンドン戸板を叩く熊五郎「ご隠居、タイムマシンができやした」
白い花の甘い香りは蜂の餌食ぶんぶん集まり福来みかんへ
スヤスヤと まぁるくなった ひざの猫
しびれる足も いとしくうれし
ゆるゆると 朝食食べて 二度寝する 明るい中で 土曜日の朝
まっ白なカラーをパチンと誇らしげ千日余りの旅立ちの日に
春の日に ほろりほろりと 出づる歌 花,鳥みては 風,月みては
青い空ケキョケキョチュルチュルさえずりに
我応えたりもう籠るまいと
多様性 ニャーと言わない猫もいる キャッと言ったり アオと言ったり
パチパチと 弾ける ポップコーンのよに
桜の花が 弾け咲き出す
ピチョンポタ
パラタタラタタ
ザアァァ~
窓外奏でる
雨の楽隊
ケキョケキョと春告鳥が教えてる恋せよ恋せよ老いも若きも
パラパラパラザーザーゴロゴロビカッドーンぶるぶるぎゅううドキドキぴえん
納骨後喫茶店で割る卵(らん)こつり隣から遺産話聞ゆ
カラカラに揚げた唐揚げ頬張ってカラの頭でカラカラ笑う
歩くたびちりんちりんと鍵の鈴
「おばあちゃん、熊はここにはいないよ」と吾子
オノマトペ キャッチコピーに使ったら右肩上がりの業績にフフ
クンクンクンフスンベロベロ マズルからしっぽの先まで愛の塊
どたばたと始まる引っ越しあなたなら大丈夫だから前だけ向いてて
ひたひたと寄せては満ちて追い詰めて足場を削る不安の水害
透明度30%(パー)の富士山をてくてく歩くおばけの私