お題 題『自由詠』 お題 2024.04.22 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
憂鬱な月曜朝の雨深く海の藻のごと揺れる乗客
ここからは儚さよりも華やかさバトン受け取り咲く八重桜
シェア畑の小さなウネの連なりに彼の地の墓地を思う春の日
もう夏か靴投げ出してみずいろのパラソル振って海へと走る
深読みし あなたの都合 考える
だめでもいいや 会える?と送る
散々に言葉の豆を投げられて今日は世界で一番鬼だ
この花はとても幸せなんだろうこんなにきれいに咲いているから
しぐれ煮のしぐれに寒さと暖かさ季節外れの優しい雨よ
一人旅は寂しくないよ大勢の「あなた」の欠片を持ってきている
飾り窓のマネキン着替え済ませれば覗く女の瞳が光る
チアリーダーのポンポン持って踊ってるような木立に泣かされる帰路
薄灰の空の下にも鮮やかなツツジの紅に目を奪われる
ゴジラ超え いちななろくの空青く 種の乱舞や 風光る髪
朱に染まるほおずきの袋目に止まり種蒔く前に愛おし溢れて
実に早い
時が経つのは
秋の暮れ
雪がちらつき
冬の訪れ
先ずは一歩踏み出し許そうみようよ勇気があれば出来ることだから
またひとつ 栢の森に 花筵 重ねる年も 君と過ぐれば
新聞の 176の文字ならび アーチのように 売れてにぎやか
君の横 心が踊る おそろいの
リュックと帽子で 行く散歩
起きられず ゼミの時間に 項垂れた
zoom切り替え 優しき先生
旅人の碑 旅人に乗って 見つけ出す
いにしえの和歌 眼めぐらし
控え室 青柿の実ら 集いしも
めじろ呼び込む 実り来るやも
黒き蝶舞う夢を見て目覚めればその羽ばたきを映す白雪
吊り革に並ぶスマホはガチャばかりここは大人のゲームセンター
会いたいと言えば会える世界なら
どこでもドアも電話もいらない
「少年」や「少女」は大人に言わないが
「女子」や「男子」は性別だよ?と
二十句目までに 九個の註を書き ねてから選句 百二十二句
ありがとう 自動思考を 打ち消すように
心の中で 急いで唱える