ランキング(過去1か月)
素敵な歌を作るためには
良い作品を生み出すためには様々な方法があると思います。
1.具体性
良い歌は読み手の頭の中に映像を浮かび上がらせることに成功していると思います。具体物を上手に入れることで歌は良くなるはずです。
2.理のないリアリティ
論理的には結びつかずとも、景と情が適度な距離感で結びついていることは良い短歌になる一つの要素だと思います。適度な飛躍や、無理のない連想がポイントだと考えています。
3.想いを託す
読み手がいることを忘れない。読み手が受け取って短歌は完成する。カッコつけたフレーズや、読み手が置いてけぼりな表現は敬遠される理由になります。
創作のヒントになれば幸いです。
評価を集めた歌
題『会』
夕暮れに 会えば二人で 空を見る 触れあう手と手 月と木星
題『泣』
会いたいと 言葉にすれば 辛くなる 泣きたくなる夜 空に潮騒
題『離』
触れようとすればするほど離れてく君の心は陽炎に似て
題『着』
真夜中に鳴った着信すぐ切れて 忘れたはずの名前が光る
題『どこ』
どこまでも二人一緒と走り出す 列車と夢と片道切符
題『靴』
風の音 潮騒の音 雨の音 待ちわびるのは 彼の靴音
題『温・暖』
ゆらゆらと 風に光が溶け込んで 暖かい春を待つハルジオン
題『離』
離れない二つの嘘が舞う夜に 見え見えだよと月がつぶやく
題『着』
夜明け前 ホームに着いた 行き先も わからぬ電車で 又, 旅に出る
題『どこ』
どこまでも二人の影は続いてる 信じて歩いた二十二の夏
題『自由詠』
朝陽さし屋根の大霜気となりて願いと共に天へと昇れ
題『自由詠』
公園で見知らぬ犬と肉まんを分けて食べつつ故郷を想う
題『感』
老犬の背中をそっと撫でる宵 別れの予感を振り払いつつ
題『石』
石畳 途切れて惑う別れ道 どちらが先に背を向けるのか
題『会』
あの人に会えば心が揺れ動く 想い出の人に何処か似ていて
題『服』
ハグをして甘えたいからもう一度あなたの服に顔をうずめて
題『温・暖』
こんな時 言葉はいらない 側にいて 暖めてくれ 夜が明けるまで
題『温・暖』
暖かな 陽射しがあたる 公園で 風とたわむる 春待ちの花
題『温・暖』
人生に 迷ったときは 羅針盤 示しておくれ 暖める場所
題『泣』
泣きたくて泣けない夜は安酒をあおって眠る煎餅布団
題『触』
手のひらに雪が触れては解けてゆく冬の名残を惜しむ間もなく
題『触』
何気なく触れ合うほどに頬寄せる無邪気な君に隠す動揺
題『着』
ブランコを飛びおりザッと着地きめ金メダリストになってた小五
題『日』
夕暮れの赤が好きだと言っていた あの日の君が今は遠くて
題『チョコ』
寂しくて 人の温もり 恋しくて ホットチョコ飲む 君を思ひて
題『感』
いつからか 小石を投げても感じない 楽しくないし悲しくもない
題『石』
駅をでて 石段のぼれば夢の跡 愛した人と住んでいた町
題『短』
ルージュ変え髪を短くしたことを気づかないふり恋の始まり
題『会』
クラス会に来ているあの子 胸深く封印してた花火が上がる
題『声』
風の音 背中に抱きつく 君の声 聞きたい僕は 自転車飛ばす
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