ランキング(過去1か月)
素敵な歌を作るためには
良い作品を生み出すためには様々な方法があると思います。
1.具体性
良い歌は読み手の頭の中に映像を浮かび上がらせることに成功していると思います。具体物を上手に入れることで歌は良くなるはずです。
2.理のないリアリティ
論理的には結びつかずとも、景と情が適度な距離感で結びついていることは良い短歌になる一つの要素だと思います。適度な飛躍や、無理のない連想がポイントだと考えています。
3.想いを託す
読み手がいることを忘れない。読み手が受け取って短歌は完成する。カッコつけたフレーズや、読み手が置いてけぼりな表現は敬遠される理由になります。
創作のヒントになれば幸いです。

評価を集めた歌
題『自由詠』
ラジオより流るる歌はボブ・ディラン雨降る午後の珈琲ほろにが
題『白』
白黒のポテトチップの包装は遠くの戦さの死者を弔う
題『自由詠』
「おかえり」を使わなくなった部屋だから 時計の音が少し大きい
題『歩』
ゆっくりね 両腕支え 手引き歩行 わたしの番が 来たら頼むね
題『歩』
散歩道四季の移ろい感じつつアスファルト踏み足を進める
題『自由詠』
戦争は俺の力じゃ止まらない畳に寝転びアイスを齧る
題『子』
皿の上 豆だけ残す 今もまだ 二人の親に なった我が子は
題『歩』
どうでもよい差異を互いに比べあう五十歩百歩の人が集って
題『来』
往来の激しい道の片隅で 命をつなぐかたばみの花
題『自由詠』
多摩川の岸辺飾れる野いばらを ほめたたえるよに歌う鶯
題『紙』
子供らの夢と希望を折り畳み 紙の飛行機どこまでも飛べ
題『自由詠』
子を寝かし 今が好機と 針仕事 あの子の喜ぶ 顔が見たくて
題『歩』
歩き方を「歩容(ほよう)」と呼びてふんはりとした花びらのやうなる調べ
題『歩』
2センチの高さを一歩踏み降りて褒められた孫今わが手引く
題『歩』
晩春の独り歩きの田舎道 行き交う人に会釈しながら
題『来』
来歴を訊かれた猫が欠伸して 夕焼けだけを長く見ていた
題『自由詠』
死んだポチ 実家の庭に座ってる Googleマップでまた会いにいく
題『開』
最後まで開かなかった君のドア ノックためらう俺のせいです
題『神』
神様のおはじきだろう流星が滑った後に来る真の夜
題『窓』
くよくよと悩むことにも疲れ果て窓開け放ち星を数える
題『自由詠』
半月は 欠けた月だと言う僕に 満ちる途中と 君は微笑む
題『頭』
頭たれスマホに向かう人達の電車の中は反省に満ち
題『場』
まだ春の場所に無理やり入り込む 暴君じみた夏がもう来る
題『白』
白菊は「寂しくなる」と生前に 語りし母へ ガーベラ供ふ
題『自由詠』
フライパン焦げつかないというだけで今日は幸せ それで充分
題『自由詠』
太陽よそんなに強く照らしても光合成は出来ないよ僕
題『自由詠』
「悩み事なさそうだね」と言う君へ返す言葉に隠す苦しさ
題『自由詠』
夜の川すくえば月はほどけては 指の隙間で静かに零れる
題『自由詠』
ためらいの白杖つきて来る姉の 手を握りしめ兄待つ店へ
題『歩』
野あざみの道歩みつつしりとりの答え返せぬ少年の笑みよ
投稿の多い歌人