ランキング(過去1か月)
素敵な歌を作るためには
良い作品を生み出すためには様々な方法があると思います。
1.具体性
良い歌は読み手の頭の中に映像を浮かび上がらせることに成功していると思います。具体物を上手に入れることで歌は良くなるはずです。
2.理のないリアリティ
論理的には結びつかずとも、景と情が適度な距離感で結びついていることは良い短歌になる一つの要素だと思います。適度な飛躍や、無理のない連想がポイントだと考えています。
3.想いを託す
読み手がいることを忘れない。読み手が受け取って短歌は完成する。カッコつけたフレーズや、読み手が置いてけぼりな表現は敬遠される理由になります。
創作のヒントになれば幸いです。

評価を集めた歌
題『風』
やわらかな風が吹いたらあの海へ 約束したのに君は独りで
題『向』
友達と虹の向こうへ行きたくて自転車漕いだ雨上がりの夏
題『茶』
抹茶入れ熱々のお湯注いだらタッチパネルでまずはサーモン
題『風』
寂しいと言葉にすれば風になり月夜にひとり誰もがひとり
題『風』
風にさえ おおきく笑う 君のその 髪にまぎれて ゆれる哀しみ
題『歯』
覚へたての英語をしゃべる 姪っ子の 乳歯抜けをる無邪気な笑顔
題『気』
気配りが上手と言われ微笑んで 心に鍵をまた掛けてゆく
題『雪』
都会にはなじめず背を向け故郷 (ふるさと) の北風だいて雪をかく日よ
題『傘』
核の傘 守られ平和を歌う日の 喉にあふるる哀しみは何
題『お菓子(テーマ詠)』
甘いもの 切らさぬように 寂しさは いつでも不意に やってくるから
題『お菓子(テーマ詠)』
帰途の宵 シャッター閉づる 洋菓子店 明日(あす)の仕込みか バターの薫り
題『白』
雪止みて 白き隣家の屋根越しに 白き残月見ゆる 黎明(れいめい)
題『自由詠』
窓のない部屋で微かに風のおと 胸の鼓動もまぎれて哭いて
題『熱』
弟が お熱だからと 2歳児が 頭撫でては 兄の顔して
題『気』
捨て猫に気づかぬふりして背を向けた 偽善者にさえなれぬ黄昏れ
題『線』
本棚の古きノートの罫線に かすれて残る若き日のきみ
題『愛』
センターで愛に飢えたる眼差しの保護犬引き取り「ラブ」と名づくる
題『自由詠』
真っ白なノートに歌を詠むことで 何かが変わるそんな気がして
題『どこ』
ガミガミとうるさい親の意見などどこ吹く風のうちのどら猫
題『お菓子(テーマ詠)』
珈琲とふんわりドーナツ用意して炬燵でテレビ何と贅沢
題『影』
公園で遊ぶ子供の影もなく花色褪せて軋むブランコ
題『記』
ただ一度すいか割りたる思い出がはみ出している絵日記の夏
題『動物を読み込んで』
白鷺と青鷺歩く冬の川ただそれだけで絵画の如し
題『動物を読み込んで』
あの野良が消えたこの街全体が誤植のように黄昏てゆく
題『当』
かまってと 肩や胸部を 押し当てる 猫の肉球 聴診器の如
題『もう』
もう少し甘えさせてと 脛(すね)に擦り寄りぬ愛猫 出勤の朝
題『自由詠』
風のない 夜の深さを かき混ぜて 手のひらに舞う 銀の星屑
題『傘』
必殺の技の名を呼び振る傘のひしゃげた骨は戦士の証
題『棒』
夕焼けに染まる公園鉄棒に挑む少女の逆上がりかな
題『どこ』
名も顔も どこの誰かも 知らぬ人同士を繋ぐ ネットの歌会
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