ランキング(過去1か月)
素敵な歌を作るためには
良い作品を生み出すためには様々な方法があると思います。
1.具体性
良い歌は読み手の頭の中に映像を浮かび上がらせることに成功していると思います。具体物を上手に入れることで歌は良くなるはずです。
2.理のないリアリティ
論理的には結びつかずとも、景と情が適度な距離感で結びついていることは良い短歌になる一つの要素だと思います。適度な飛躍や、無理のない連想がポイントだと考えています。
3.想いを託す
読み手がいることを忘れない。読み手が受け取って短歌は完成する。カッコつけたフレーズや、読み手が置いてけぼりな表現は敬遠される理由になります。
創作のヒントになれば幸いです。

評価を集めた歌
題『靴』
母の手で 結んでくれた 靴紐の ちょうちょ結びに 残るぬくもり
題『名』
名も顔も知らぬ同士を結びをる ネット社会の いいねの絆
題『髪』
前髪を整へし女性 地下鉄の暗き車窓を 鏡代はりに
題『線』
乗り合はす女性(ひと)の鞄(カバン)に吊るされし マスコットのシマエナガの視線
題『線』
歩道沿ひ並びし 蒲公英(タンポポ)の黄花 散歩の犬目線の春かな
題『自由詠』
齢(よわい)十八迎ゑんとす愛犬 気に掛ける日々 噛み締むる日々
題『自由詠』
春草(しゅんそう)も 寒の戻りに 身震ひぬ 弥生を冷やす 氷雨(ひさめ)と寒波
題『探』
原っぱで立ち止まり 見下ろす少女 四葉クローバー探すかの如
題『高』
鶴を折る手際の良さに重なりぬ 施設の高齢者と 亡き祖母と
題『旅』
宵の車両 キャリーケースに 赤福の土産持つ人 旅の帰途かな
題『旅』
靴紐を解(と)ひて 跣(はだし)を包み込み 癒す足湯は 旅の温もり
題『青』
晴天の青に優しく包まれて 春草(しゅんそう)芽ぐむ 微風(そよかぜ)温し
題『ペットボトル』
春風を浴びつ 早桜を眺む ペットボトルのお茶を片手に
題『耳』
貝殻を耳に当て 小波(さざなみ)の歌聴こえくるよと 昔日(せきじつ)の母は
題『耳』
帰途に月眺めつ余韻 父母(たらちね)と談笑す声 耳に残りぬ
題『踊』
踊るやうに 枝から枝へ 満開の梅の蜜を 啄(ついば)む鵯(ひよどり)
題『自由詠』
如月の終はる頃 春一番の余熱に 目覚む 数多(あまた)の韮花(にらばな)
題『雪』
ベランダに積もりぬ粉雪を払ひ 柵より舞ふ風花(かざはな)美し
題『雪』
如月の都心を染むる追ひ雪や 心配す母の電話の声
題『手紙』
抽斗(ひきだし)を開かば 古き友の手紙 片付けの手を止め 読み返す
題『二』
雨天なく 買ひて二月(ふたつき) 雨靴は 出番を控へ 靴箱の中
題『春』
ローファーでスキップをして君が来る春を後ろに引き連れながら
題『返』
15年父の返信待ち続け母は逝きたり3.11
題『線』
南から線路づたいに春が来て 無人駅舎の花壇に花咲く
題『パン』
食パンにたっぷりバターを塗った朝 遠くの国の戦さのニュース
題『旅』
毎日の「いってきます」の気軽さで旅立ったきみをまだ待っている
題『靴』
靴音に混じる優しさ気がつけば風がひとひら連れてくる春
題『踊』
たこ焼きの上で踊れる花カツオ ダンス大会一位の動き
題『自由詠』
悲しみをあしたに持ち越さぬやうに 言の葉編みて傷を嘗(な)むる夜
題『雪』
細雪(ささめゆき)舞ふ露天風呂 髪にチラチラ 心地好(よ)き長湯の寒中
投稿の多い歌人