ランキング(過去1か月)
素敵な歌を作るためには
良い作品を生み出すためには様々な方法があると思います。
1.具体性
良い歌は読み手の頭の中に映像を浮かび上がらせることに成功していると思います。具体物を上手に入れることで歌は良くなるはずです。
2.理のないリアリティ
論理的には結びつかずとも、景と情が適度な距離感で結びついていることは良い短歌になる一つの要素だと思います。適度な飛躍や、無理のない連想がポイントだと考えています。
3.想いを託す
読み手がいることを忘れない。読み手が受け取って短歌は完成する。カッコつけたフレーズや、読み手が置いてけぼりな表現は敬遠される理由になります。
創作のヒントになれば幸いです。

評価を集めた歌
題『夕』
幾重にも紅(べに)のレースが西の空街包まれる春の夕(ゆうべ)に
題『書』
もう一度会いたい姉の書棚には三月十日で終わった日記
題『まで』
散らないで母が退院する日まで最後に桜見せてあげたい
題『春』
ローファーでスキップをして君が来る春を後ろに引き連れながら
題『実』
実家の柱に描(か)かれし落書きは 消せぬか消さぬか あの日のまま
題『自由詠』
水温み 清むる両手を流るる蛇口の水の優しき 弥生
題『自由詠』
カッターで青い画用紙切るようにツバメが一羽飛んでいく朝
題『転』
意を決し終の棲家と転居して 四季の移ろい嬉しく感じ
題『書』
君の書くトマトみたいな丸文字が盛り付けられたメッセージカード
題『春』
春先の通勤電車 鼻声の柔らかな 優しきアナウンス
題『流』
すず風の奏でる調べ流れくる 哀しみなんて忘れなさいと
題『とびら』
四月からアイロンかける吾子のシャツ真白き未来のとびらは開く
題『嘘』
毒性のそれほど強くない嘘で守る夫婦の平穏な日々
題『風』
雨間(あまあゐ)の風にさらはれ 改札を薄紅に染(そ)む 散りし桜花(おうか)や
題『自由詠』
焦げついた魚の匂いする居間のテレビは映す戦場の町
題『自由詠』
コンビニも 一足先に 春越へし 店先には 冷し麺の幟(のぼり)
題『卒業(テーマ詠)』
背が伸びた吾子をふざけてハグすれば「よせよ」とかわす卒業の朝
題『日』
心地好(よ)き湯加減に包まれし宵 一日(ひとひ)の疲労 心労解(と)かす
題『自由詠』
寺院にて雅楽演奏ふるまえば枝垂れ桜もほろ酔い気分
題『流』
辛(つら)ひとき 歌に気持ちを 認(したた)むる 自己流アンガーマネジメント
題『内』
物忘れ 物に限らず 失念す 脳内に付箋メモできれば
題『まで』
桜蕾(おうらい)に降り注ぎぬ 恵みの雨 潤ひて 満開まで待ちぬ
題『とびら』
雨声(うせい)止み 扉を放ち 一呼吸 雨の残り香吸ひつ 散策
題『嘘』
四月一日(わたぬき)の度 嘘を吐き笑ひ合ふ 学友から 今は夫(つま)と吾(あ)と
題『風』
菜の花が風にさらさら散らされて 青麦の波さよならと揺れ
題『自由詠』
晴朗(せいろう)や 陸橋を渡らば 遠き街並みに 聳(そび)えるスカイツリー
題『足』
柵に干さるる 小(ち)さき白き上履き 二足(ふたそく)並び 春光浴びぬ
題『知』
律儀にも 御礼のメールの 気遣ひに 片恋と知りつ躍る 在りし日
題『風』
宵風や 腑と足止むる 夜桜と 雲間の月と重ね 眺むる
題『鳥』
火傷した心癒すと夏旅へ鳥取砂丘裸足で歩く
投稿の多い歌人