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ランキング

ランキング(過去1か月)

評価を集めた歌

中村陽介
13

題『今』

二度とない今日という名の残り香を楽しむように紅茶と檸檬


ゆう
12

題『今』

今と言う時は刻々過ぎて行く焦るな焦るな吾に言い聞かす


らま
12

題『白』

ため息は空へ連鎖をしてゆけり白紙のやうな早朝を行く


天野まどか
11

題『今年あった出来事』

新年に立てた誓いを思い出す師走の遠い星を見ながら


シマタク
11

題『のに』

迷路遊び昔は得意だったのにこの袋小路出るすべがない


猿ヶ石
11

題『今』

今からは冬の風だと空が告げ よりそう君の髪舞い上がる


中村陽介
11

題『本』

古書店の本の匂ひは過去からの贈り物だと背表紙が言ふ


仲原仲夜
10

題『雪』

公園のベンチに残る哀しみを隠すかのよう降り積もる雪


ノリコ
10

題『今』

今朝の空見えし残月大きくて 弱音吐いても許されそうな


藤瀬こうたろー
10

題『教』

教室の僕らの集う指定席 季節変われば終わると知ってて


天野まどか
10

題『落』

落ちぶれたピエロのようにくるくると枯葉は踊る夕暮れの道


天野まどか
9

題『自由詠』

赤錆びた非常階段夕暮れのビルの裏手の闇に吞まれる


仲原仲夜
9

題『自由詠』

暖かな日差しを浴びて 行くあてのない人を待つ 駅裏ベンチ


仲原仲夜
9

題『壁』

人はみな見えない壁の内側で もがき苦しみ迷いさまよう


猿ヶ石
9

題『忘』

忘れよう思えど消えぬあれこれを 背負って登る坂を見上げる


かよ
9

題『今年あった出来事』

勇気出し 一人で行った 映画館 新たな一歩を 踏み出した日


猿ヶ石
9

題『引』

年ごとに断捨離という引き算が 大きくなって終活となり


中村陽介
9

題『もう』

もう一度ただ会いたいと二杯目の珈琲オーダー窓外は風


澪子
9

題『雪』

サクサクと雪踏む音は四拍子ブーツよ君も楽しんでるかい


シマタク
9

題『追』

追う側のほうが輝いていたりして絡まってゆくバッハのフーガ


猿ヶ石
9

題『追』

夢の中いつも何かに追われてる 追われる訳も分からぬままに


藤瀬こうたろー
9

題『光・ひかり』

あの頃の夏の陽射しは強すぎて振り向く君が逆光になる


天野まどか
9

題『回』

回想をめぐらすように降る雪を飽かず見ている夜の窓辺に


みくに
9

題『心』

心臓をさずけるように弁当のごはんに母はうめぼしを置く


らま
9

題『自由詠』

この先にひかりを映しだす窓があるかもしれず乗る新幹線


シマタク
9

題『聞』

十余年聞こえたピアノが窓辺から絶えてあの子は家を出たらし


天野まどか
9

題『消』

消えてゆけ辛い記憶も落ちてきて路上に融ける雪のごとくに


車土笙介
8

題『水』

泥水を選んで進む三輪車跳ねる飛沫に声上げ笑う


天野まどか
8

題『自由詠』

さよならと動くくちびる窓に見て列車はゆっくり動き始める


macco
8

題『壁』

絶壁をはるばる登って来たんだね 七階の蟻無下に払えず


素敵な歌を作るためには

良い作品を生み出すためには様々な方法があると思います。

1.具体性
良い歌は読み手の頭の中に映像を浮かび上がらせることに成功していると思います。具体物を上手に入れることで歌は良くなるはずです。

2.理のないリアリティ
論理的には結びつかずとも、景と情が適度な距離感で結びついていることは良い短歌になる一つの要素だと思います。適度な飛躍や、無理のない連想がポイントだと考えています。

3.想いを託す
読み手がいることを忘れない。読み手が受け取って短歌は完成する。カッコつけたフレーズや、読み手が置いてけぼりな表現は敬遠される理由になります。

創作のヒントになれば幸いです。