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同じ鍵　キーホルダーもおそろいに あなたの名字　慣れるのはいつ

あの頃はいつも会ってた君だった恋と気づかずただ楽しくて

春色の全身タイツ着た父が知らない女に踏まれて笑う

いつになく月の光がまぶしくて涙が反射してしまいそう

あきらめと同じなのかも。理由つけ　いつかいつかと夢みるだけは

コンビニのアイスで許すいつもより遠いファミマに歩いて行こう

いつ見ても心蕩かすその寝顔いついつまでもどうかそのまま

いつだって何処かで誰かが泣いている みんな気づかぬふりしてるだけ

いつからか亡き人偲ぶ惜別欄読んでその人辿る癖つき

いつの日か君に再会する時に胸張れるよう僕は頑張る

いつ君が帰って来てもいいように椅子は空けてる悲しいほどに

いつ知らず垣根に揺れる山吹の黄色に染まるも控えめで　好き

“いつまでも絶えることなく友達でいよう”の歌詞の難易度を知る

いつだって本は自由に読んでいい良い本よりも楽しい本を

ドラえもん！もしもボックスを出してよ！絶対悪用しないから、ほら！

散ってゆく姿の方が綺麗だと感じる僕を赦して、桜

今ならば運動場のすみっこで泣いてる君の手を取れるのに

窓の外は春　部屋の隅を陣取った埃は去年からずっと埃

淡雪は右に左に揺れながら別れを告げし吾に落ち来る

白い花数え切れぬほど咲きこぼれ孫には言えぬイチゴ狩りまで

したあとの京阪電車は生ぬるく 含み笑いの朝の太陽

葉桜もいいねと君は言うけれど どっちつかずの君とにている

春が来て筆箱の中の高いペン 今か今かとその時を待つ

花粉舞い黄砂は降りて寒暖差体だるくも草木は萌ゆる

穏やかなあなたとも少し居たかった次の季節が早く来すぎて

風や土、木に聞いてみて　みつかるよ　宿題の春を探そう

向こうまで潜り抜けたら染まりそうポプラ並木の淡い黄緑

「新」がつく言葉が並ぶこの季節 夢が膨らむ始めの一歩

霞む山見える車窓背にベトナムの男（ひと）ロック聞く音漏れするほど

鈴懸の輝く若葉の一生を今年も僕は見守るのだろう