付けたがる僕の頭に「もし」という 冠重い拗らせ王子
題『もし』 にて
後先を思う暇なく今という 荒波の中櫂握りしめ
題『後』 にて
行き場ないこのやるせなさ五線紙の 音符に変えて鍵盤弾く
題『行』 にて
大丈夫絶対だったあの人の 背は丸まって夕日の中へ
題『さびしさ(テーマ詠)』 にて
黄昏のスカイラインの彼方から 帰ってこいよ呼んでるようで
題『帰』 にて
年重ね色んな言葉巡らせる 素直に好きと綴れぬ心
題『好き』 にて
微睡みの霞に差し込む青色よ 矢車草に風荒く吹き
題『車』 にて
流れ星近くに来ては遠ざかる 君はどこかで輝いている
題『さよなら(テーマ詠)』 にて
昼下がりポツリポツリとドット柄 足早に行く水色の街
題『水』 にて
カウンター戯言ばかり散らかして 月も笑ってみんな朧に
題『言』 にて
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