
さみしい


さみしいと思う気持ちに寄り添えし 春の木漏れ日ふたりを包む

さみしいね、歳とりはじめ、いなくなる、親次々と、天国にいく

あなたにも寂しい夜があることをもっと早くに知ってたかった

令和四年からうたの日は「猫」「さみしい」「陽だまり」をナーフしてくれるらしい

透明なくらげをひとつ入れてからわたしの海は余計さみしい

抱きとめる、わたしに向かってくる風はきっとさみしい風だろうから

(もしぜんぶあげたらきみは濁るでしょう。うわずみだけをあげる。)さみしい。

風鈴の音で涙が出てしまうぼくはさみしいパブロフの犬
