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浪人生 四畳半に あるものは 布団一組 机とラジオ
退職後 午前六時に 目を覚まし 布団に埋もれ 二度寝愉しむ
雨漏りで処分した婚礼布団あの時の空思い出す雨
どれほどの鳥と出逢つてきたのだらう旅館の羽毛布団あたたか
干した布団が風を孕んだ瞬間に母でも私でもない顔が揺れた
腹這いで本読む私を包むのは婚礼布団若かりし母の
戦争や地震や火事も布団さえ被れば無事と幼き我は
頭まで 布団をかぶり 携帯を 見ながら眠る 夢で続きを
腕が出て布団掛けすぎなんだよと指摘し合って寒がり同士
座布団を枕に眺む天井のシミを数えて枯れてゆく春
一夜明け布団の乱れ直す君 素知らぬ顔でコーヒー淹れる
ずるずると眠る時間が増えてゆき布団の中に熱を篭めてく
布団にはいっぱい染みがついていて身体と深くつながっている
ベランダへ布団を運び干したれば階下覗きて足元竦(すく)む
ぽかぽかの日にはいそいそ布団干す取り込めばなお香るお日様
晴れの日も雨の日もあしたあさっても 布団はひとつ 枕はふたつ
絹布団 介護ベッドに替わられて なんだか部屋が窮屈になった
ふくよかな光誘われふと布団 干したい気分もくしゃみにブブー
明け方に冬掛け重く春来たる 土から新芽、布団から足
これだけが唯一続いた打楽器と 昼2時 独奏 会場ベランダ
息切らし今から行くよと甘き声 あわてて布団乾燥機かけ
うららかな春の陽差しをたっぷりと浴びた布団にうららか気分
街中の小さな陶器のお店にて 招き猫にも敷く座布団
朝の陽に布団を出ようと思うけど あと5分だけとやっぱり出れず
花袋読み 女々しいヤツと 笑っても 気持ちは分かる 匂い残れば
鳥取の布団の哀しき話し煎餅布団の重き温もり
ほろ酔いで 頬あたたかく帰りつき ふわり布団へ 沈むしあわせ
腰痛め 布団乾燥機大助かり お日様の匂いしないけれども
余寒の夜 柔らかく包みぬ布団 春陽の温み匂ひ残りぬ
遅刻した動けなかったのお布団に抱きしめられて夢に戻され
春風と戯る布団にお先にと 西高頭低に寝そべりし昼
1年の闘病を終え祖父が逝く布団よ君は戦友だった
嫁入りの蝶舞う布団捨てられぬ若き日の夢をもう少しだけ
新しい座椅子を猫に奪われて親父は古い座布団に座す
晴天に干した布団の暖かさ 天日に包まれ至高の眠り
ぽっこりと 膨らみありし 布団見て 猫居りしかと そっと手を置く
晴れ渡り団地のベランダ賑やかに おねしょ布団は今日も干されて
三畳間 煎餅布団 一枚が二人の御殿 上京の頃
昨日まで 猫寝し布団 見てみれば 丸き形の 跡ぞ残れり
朝までに 上下反対 掛け布団 寝ぞう悪いに 家族は笑う
掛け布団 くるまった父を 芋虫と 呼んでは笑う 幼い息子
浪人生 四畳半に あるものは 布団一組 机とラジオ
退職後 午前六時に 目を覚まし
布団に埋もれ 二度寝愉しむ
雨漏りで処分した婚礼布団あの時の空思い出す雨
どれほどの鳥と出逢つてきたのだらう旅館の羽毛布団あたたか
干した布団が風を孕んだ瞬間に母でも私でもない顔が揺れた
腹這いで本読む私を包むのは婚礼布団若かりし母の
戦争や地震や火事も布団さえ被れば無事と幼き我は
頭まで 布団をかぶり 携帯を
見ながら眠る 夢で続きを
腕が出て布団掛けすぎなんだよと指摘し合って寒がり同士
座布団を枕に眺む天井のシミを数えて枯れてゆく春
一夜明け布団の乱れ直す君 素知らぬ顔でコーヒー淹れる
ずるずると眠る時間が増えてゆき布団の中に熱を篭めてく
布団にはいっぱい染みがついていて身体と深くつながっている
ベランダへ布団を運び干したれば階下覗きて足元竦(すく)む
ぽかぽかの日にはいそいそ布団干す取り込めばなお香るお日様
晴れの日も雨の日もあしたあさっても 布団はひとつ 枕はふたつ
絹布団 介護ベッドに替わられて なんだか部屋が窮屈になった
ふくよかな光誘われふと布団
干したい気分もくしゃみにブブー
明け方に冬掛け重く春来たる
土から新芽、布団から足
これだけが唯一続いた打楽器と
昼2時 独奏 会場ベランダ
息切らし今から行くよと甘き声 あわてて布団乾燥機かけ
うららかな春の陽差しをたっぷりと浴びた布団にうららか気分
街中の小さな陶器のお店にて
招き猫にも敷く座布団
朝の陽に布団を出ようと思うけど
あと5分だけとやっぱり出れず
花袋読み 女々しいヤツと 笑っても 気持ちは分かる 匂い残れば
鳥取の布団の哀しき話し煎餅布団の重き温もり
ほろ酔いで 頬あたたかく帰りつき ふわり布団へ 沈むしあわせ
腰痛め 布団乾燥機大助かり
お日様の匂いしないけれども
余寒の夜 柔らかく包みぬ布団 春陽の温み匂ひ残りぬ
遅刻した動けなかったのお布団に抱きしめられて夢に戻され
春風と戯る布団にお先にと
西高頭低に寝そべりし昼
1年の闘病を終え祖父が逝く布団よ君は戦友だった
嫁入りの蝶舞う布団捨てられぬ若き日の夢をもう少しだけ
新しい座椅子を猫に奪われて親父は古い座布団に座す
晴天に干した布団の暖かさ 天日に包まれ至高の眠り
ぽっこりと 膨らみありし 布団見て
猫居りしかと そっと手を置く
晴れ渡り団地のベランダ賑やかに おねしょ布団は今日も干されて
三畳間 煎餅布団 一枚が二人の御殿 上京の頃
昨日まで 猫寝し布団 見てみれば
丸き形の 跡ぞ残れり
朝までに 上下反対
掛け布団 寝ぞう悪いに
家族は笑う
掛け布団 くるまった父を 芋虫と
呼んでは笑う 幼い息子