一位にはなれないよなと割り切れば「何故」と返した君の横顔
題『何』 にて
日没が迫っていると気付かずに無駄な話で終える放課後
題『日』 にて
テレビには戦地に響く爆発音 人類最後の足音止まず
題『最終(テーマ詠)』 にて
天寿を全うしたという顔で棺桶の中笑う曽祖母
題『全』 にて
くだらない話を僕と交わしては くすりと笑う変わらない顔
題『くすり』 にて
高層のビル群ばかり増えていき人は眼下のスマホを眺む
題『高』 にて
取り出した弁当箱の蓋を開け友と食べればそれは贅沢
題『取』 にて
勤めへと出る父親を見送って一人呑み込む感謝の言葉
題『仕事(テーマ詠)』 にて
長いこと使ったものを捨てる時礼を伝える我が家のおきて
題『長』 にて
「ありがとお」幼い僕が書いた文 拙い字には思い出の跡
題『あと』 にて
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