2人きりいつもの場所でふざけては 「まだ少しだけ」陽は暮れかかる
題『場』 にて
この顔は居場所のなさの裏返し 笑ったままで嘘を重ねる
題『場』 にて
「そうですね」久々に会う祖母へ言う 言葉をいまだ掴めぬ五月
題『です・ます』 にて
気づかないふりをしていたはずなのに なぜか目につく父の白髪(はくはつ)
題『白』 にて
ドクダミはどんな名前で呼ばれても 日陰で独りまた白く咲く
題『白』 にて
朝霧の立ちこむ白いホームにて 息を吐き出しまた朝が来る
題『白』 にて
放課後に君と暑さを凌いでは 手に持つアイスも時間も溶けて
題『熱・暑』 にて
熱を出す私に文句を言いつつも 額を撫でるいつかの横顔
題『熱・暑』 にて
揺れる葉が初夏の暑さを誤魔化して 風に吹かれる汗と前髪
題『熱・暑』 にて
ベランダに浮かぶ名月拝むため 安い団子を手に持つ九月
題『ベランダ』 にて
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