・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
制服で装う意味と苦い汗 暑ければ脱げと 風に諭さる
好きだけど似合わなくなった服の如捨てきれない夢心にひとつ
古びたる母の遺せし服あまた母の香りはすでに失せども
身の丈に合った服装1番で プラスアクセに軽やかな靴
母校の制服スカート丈短かっ! 長々丈を寝押しした春
塀の中服役と言う償いの面会室の哲学論争
姿見に写し出してるこの身体去年の服に出来ぬ服従
服役の記憶を語る隣席の顔も見ぬままグラスは乾く
鉛管服汗の沁みつくツナギにはとうちゃんの匂い輝いていた
太陽を映す川を服む水鳥の群れ癒されて空へ旅立つ
服選び 親子で好みが 異なりて この服いいね この服着ない
学生の 服装を見て 感じるは 過ぎ去った年 自らの老い
8畳に新たな服が増えていく 君の隣で歩くと想えば
店員が意外な型の服勧め着れば時代にはまる時あり
買ったまま 袖を通さぬ 服がある なぜか今年も そこにあるまま
俤(おもかげ)を追い あの人の服装を 思い浮かべて 顔を浮かべて
街歩く人の群れは皆シックな色 服屋で感じる春の訪れ
みどりいろ 優しきあの人を包む服は朝焼けの匂いした
こんな夜は 飲ませて酔わせて この服を 脱がせて抱いて 朝がくるまで
洗いたての服にやさしく吹く風が春はそこまで来ていると言う
服装のキラリと光る個性から その人柄がチラリと覗く
胸の中に期待と不安を詰め込んでセーラー服着た十五の春
制服姿の君をますます好きに度に 僕の自虐は加速する
喪服より先に見つかる定年後旅行しようと買った服たち
戦後八十年軍服を脱げぬ遺影の伯父は二十歳のまま
初めてのデートの時の服を僕はよく覚えているよ もう一回あの服を着た君の姿がみたいや
久々の友に出会った心地する しまい忘れた半袖シャツや
捨てられぬ洋服箪笥は頼りなき吾を見ながら 生き続けたり
種なしのぶどうにタネのあるくらい珍しかった洋服の祖母
姉に拾われて 家族の一員に 苦手な犬を 克服した日
桜萌ゆ 礼服の父涙ぐみ スカーフ揺らぐ 姉嫁ぐ朝
誰だっけすれ違ってから「獣医さん!」私服姿にマスクもなくて
ハグをして甘えたいからもう一度あなたの服に顔をうずめて
制服を少し着崩す自己主張 個性求めた春浅き頃
最初から わかっていたならこんな服 着てこなかった別れの夜に
服がLからLLになり暫し経つそのLLもキツい最近
中学に 憧れのセーラー服を 着れぬ現実 ダサいブレザー
服着ると 煙草一服 服こげて 服店に行き 服修理して
あの人が 貴方に似合うと言ったから ちょっと派手めの服を着てみた
しみ一つ無き制服の白眩し書道五段の新入社員
この制服の白さは、新入社員の人となりが想像できたり、書道からの連想で半紙が浮かんだり、すごく効果的だと思いました。鮮やかな歌をありがとうございます。
ご感想いただき、ありがとうございます。本当にうれしいです。
エアコンの 風の優しさ ハンガーの 乾かぬ服の 隙間をぬって
ファッション誌 真似した服を 着てみたり メイク似せても 何かが違う
アルバムの学生服のあの人の最後の一枚捨てられなくて
道化師のカラフルな服に隠れてる喜怒哀楽と無数の感情
地味な服ばかり着ていた君だった 選んだ人も地味めだったね
服を着て歩いていたら笑われたそんな世界がすぐそこにある
制服で装う意味と苦い汗 暑ければ脱げと 風に諭さる
好きだけど似合わなくなった服の如捨てきれない夢心にひとつ
古びたる母の遺せし服あまた母の香りはすでに失せども
身の丈に合った服装1番で
プラスアクセに軽やかな靴
母校の制服スカート丈短かっ!
長々丈を寝押しした春
塀の中服役と言う償いの面会室の哲学論争
姿見に写し出してるこの身体去年の服に出来ぬ服従
服役の記憶を語る隣席の顔も見ぬままグラスは乾く
鉛管服汗の沁みつくツナギにはとうちゃんの匂い輝いていた
太陽を映す川を服む水鳥の群れ癒されて空へ旅立つ
服選び 親子で好みが 異なりて
この服いいね この服着ない
学生の 服装を見て 感じるは 過ぎ去った年 自らの老い
8畳に新たな服が増えていく
君の隣で歩くと想えば
店員が意外な型の服勧め着れば時代にはまる時あり
買ったまま 袖を通さぬ 服がある
なぜか今年も そこにあるまま
俤(おもかげ)を追い あの人の服装を 思い浮かべて 顔を浮かべて
街歩く人の群れは皆シックな色
服屋で感じる春の訪れ
みどりいろ 優しきあの人を包む服は朝焼けの匂いした
こんな夜は 飲ませて酔わせて この服を 脱がせて抱いて 朝がくるまで
洗いたての服にやさしく吹く風が春はそこまで来ていると言う
服装のキラリと光る個性から
その人柄がチラリと覗く
胸の中に期待と不安を詰め込んでセーラー服着た十五の春
制服姿の君をますます好きに度に 僕の自虐は加速する
喪服より先に見つかる定年後旅行しようと買った服たち
戦後八十年軍服を脱げぬ遺影の伯父は二十歳のまま
初めてのデートの時の服を僕はよく覚えているよ
もう一回あの服を着た君の姿がみたいや
久々の友に出会った心地する
しまい忘れた半袖シャツや
捨てられぬ洋服箪笥は頼りなき吾を見ながら
生き続けたり
種なしのぶどうにタネのあるくらい珍しかった洋服の祖母
姉に拾われて 家族の一員に 苦手な犬を 克服した日
桜萌ゆ 礼服の父涙ぐみ スカーフ揺らぐ 姉嫁ぐ朝
誰だっけすれ違ってから「獣医さん!」私服姿にマスクもなくて
ハグをして甘えたいからもう一度あなたの服に顔をうずめて
制服を少し着崩す自己主張 個性求めた春浅き頃
最初から わかっていたならこんな服 着てこなかった別れの夜に
服がLからLLになり暫し経つそのLLもキツい最近
中学に 憧れのセーラー服を 着れぬ現実 ダサいブレザー
服着ると 煙草一服 服こげて
服店に行き 服修理して
あの人が 貴方に似合うと言ったから ちょっと派手めの服を着てみた
しみ一つ無き制服の白眩し書道五段の新入社員
この制服の白さは、新入社員の人となりが想像できたり、書道からの連想で半紙が浮かんだり、すごく効果的だと思いました。鮮やかな歌をありがとうございます。
ご感想いただき、ありがとうございます。本当にうれしいです。
エアコンの 風の優しさ ハンガーの
乾かぬ服の 隙間をぬって
ファッション誌 真似した服を 着てみたり メイク似せても 何かが違う
アルバムの学生服のあの人の最後の一枚捨てられなくて
道化師のカラフルな服に隠れてる喜怒哀楽と無数の感情
地味な服ばかり着ていた君だった 選んだ人も地味めだったね
服を着て歩いていたら笑われたそんな世界がすぐそこにある