お題 題『白』 お題 2024.03.30 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
廃屋となりし生家に祖母植えし白木蓮は今ぞ咲くらむ
ラインカー真っ直ぐ引いたはずなのに後ろを見れば白線くねくね
白線の内側で待つのんびりとあなたが今日を好きになるまで
白星で飾った今年の行く先は一番星が教えてくれる
夕暮れに白く目を引く雪柳春の花々咲けよと促す
やあ桜はまだかと首を傾ぐごと風に靡く雪柳の白
本人は潔白を主張してるけど血まみれの凶器まだ持ってるし
明日のことは解らない未来は真っ白なノートに託す
真っ白なティーシャツ眩し若者ら菜の花の道駆けて行くなり
この白はピュアホワイトと尋ねられその子が欲しい返答探す
白き手を左右に振って去っていく面影今も街角にある
お隣もお向いさんも黒だからオセロゲームで白い家建つ
兄夫婦白い薔薇の前寄りながら「遺影に使う」と笑い堪えて
庄屋敷 蔵の白壁 描かれし 雨水作なる 雲龍ぞ棲む
トビに出てオサエてサガる白番のウッテガエシで宇宙反転
ティーパックの白い紐を二本揃えて琥珀色に染まる 娘と
仕事終え ほどよい量の 酒をつぎ 白く輝く 明太ごはん
指で掻く空気はぬるい水のよう
あなたと春の午後は白色
白シャツに鼻血一滴にじませた春の宵は花ひそかに咲く
白線の上は安全地帯だと知ったうえふたりで踏み外す
白き花咲く力なく枯れていることに気づけり早春の朝
スイポテに黄身だけ使い残された白身も変身淡雪かんに