お題 自由詠 題『自由詠』 お題 2023.11.24 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
たぶん今大事なものに触れたんだ心の中で転がる小石
問題はないようですと医師は言うCTスキャンに心は見せぬ
雪虫のふわふわ舞うを亡妻(つま)とみる小春日和の午後のひととき
夕立に振り込められてふたりきりなんて夢だね 傘さす背中
昨日から一転北風寒太郎 急に来るから風邪ひいちゃうよ
温かな小春の陽差し浴びながらセキ薬品へ歯ブラシ買いに
海風と小春日和に空泳ぐかもめのごときパラセーリング
澄みきった抜けるよな空邪魔してく変幻自在の雲の自由さ
「あなたより大変な人もっといる」わかってるって わかってるけど
三日ほどひっかかっていた出来事が 嫌悪として腑に落ちて初雪
夕焼けに焦がれる夜は永遠に追い続けてる神話のように
白鷺は 冷たい水面 足をつけ 一心不乱 餌さがす冬
包丁の刻む音聴く夢途切れ古びた恋の早く起きなと
喫茶店あこがれだったモーニング5分遅刻でまたの機会に
ロケの街、木更津走る君浮かべあがる息をも重なっていく
ひとめ見ぬ 寒立つ風に 君思ふ 相居たらまし 望月とならむ
夢とても穿てよ恋の十字架を狂うてみよう狂わせてみよ
恋文を添削されて返されて心の似顔絵ありがとうと
命短し人との触れ合いに永遠の大輪の花が咲く
三叉路に恋のかけらが落ちていた夢を見ながら棄てられたかな
なんとなくわかっていたのギュッとされ「別れてください」贅肉(あなた)に言うわ
手放して君の愛情嬉しいけどもう次の人生楽しんでるから
言葉にも化粧施しべべ着せて浮世の川にあそぶうたかた
子供らの 『繁盛(はんじょ)せえ、繁盛(はんじょ)せえ』と 猪子まつりの
掛け声ひびく
あわき恋二人乗りして田舎道まだかたき乳房の肝だめし
ゴミ出しで扉開ければ朝眠る家の中ではきっとドタバタ
パチンコ屋。映画と同じ雰囲気で君がいた席私も座る