お題 題『大』 お題 2023.11.25 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
上弦の月に向かいて手を合わす 大事な人の病を射てと
大きめの靴が出番を待っている君と一緒に歩けるときを
親友とあえて言わずにゆるゆると大人になっても会える友だち
寝たくない眠くないし大人だし わがまま言って夜がふけてゆく
大文字で書いた名前は別人のように自分を主張していて
足の指は大地と身体を繋ぐ根になるしっかり指先開く
大空をパラセーリング羽ばたいてこれが「自由」の代名詞かも
大掃除職場の時はがんばるも我が家となると何故か気だるし
大盛にしてもいいの?と聞いてくる子がいじらしい夜の中華屋
大きな樹何十年も其処に生き幾多数多の人を見守る
大学の銀杏並木を後にしてバイト帰りに見上げる街灯
大きいないつもの店の味噌ラーメンなのに飲み干しちゃうんだ毎回
風の抜け土間に大の字遠い日の教科書まくらにふてくされて
「大丈夫!?」「大丈夫だよ!」本当は大丈夫じゃない強がっていた
小文字にて存在主張大の字に新生児室に並ぶ書初め
男子って大便したらいけないの?と漫画のイジメを読みつつコテン
大いなる西部に生きた男たち無法の時も婦人尊び
大きな背大きな手のひら近づいて大きな目玉ぎゅっとつむって
飴色に染みて顔出す大根のホッホッと転がし含むコップ酒
大それた望みなど持ってはいない明日三回笑えればいい
大好きだー!よければ僕と付き合って 校舎の屋上 大声大会
人間は謎めいているからこそそこに尊厳と大切さ宿ってる
おみくじをぐるぐる回し引き当てる大吉手にし蒼天仰ぐ