お題 題『遠』 お題 2024.01.10 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
近づけば近づくほどに遠くなる恋とわかって見上げてる月
オリオンのリゲルの光は八百年遠く旅して私に触れた
遠くから見てるからこそいいんだと言い訳として使う「あこがれ」
遠慮なく言わせてもらうハンバーグ煮込んでくれて嬉しかったよ
遠距離に住んでいたって一瞬で伝わるLINE気持ち託して
遠くまで進め真冬の廃線路だれも待たぬと知っているから
新聞の徐々に遠くへ五十代老眼鏡は救いの神よ
パパとだけ青のジェットに広い芝徒歩10分のかれの遠征
慰めるように静かに雪降れど積もる悲しみ春は遠のく
君の住む街はとっても遠いから君語る星を僕は知らない
「500円まで」と決められ買うお菓子分け合えばほら倍倍倍に
サイレンの音が近づき遠ざかる ここで止まらず安堵した夜
最寄り駅から家までの遠回りそれが何時もの散歩のコース
小さめのリュックにお茶とお弁当
近くの丘へ遠足気分
遠い日の母の面影に歩を止めて
人の波間に消えゆくを眺む
欺瞞的平和を生きる僕たちと遠き地ではふたつの戦争
遠き日の歌がきこえる てのひらで溶くる風花の涙のつめたさ
厳冬に耐えし日々なり遠き春誰にも等しく桜は舞わん
遠花火ひいふうみいと数えたらいつむうななと星が流れた
遠ざかる背中の広さが全てだった君を呼んでも届かぬ刹那
ロマンさえ覚える民話奥深く座敷わらし遠野物語
遠いから会えないんだと思い込み 嘘に気がつく雨降り日に
向日葵と背比べした空遠く
旅に出ようか思い出拾いに
目的地遠いところと感じたが途中楽しみあっという間に
遠出して野趣をいただく冬野花雪を頂く連山刃紋のごとく
金魚すくい雛売られ虐められていたあの頃昭和は遠く
不安じゃない 空の奥見て 確かめる
大きくなったか 今居ぬ兄へ
「愛してる」なんて今更
空よりも遠くへいってしまった君へ
どうしてか迷うときがあるエンドウの「遠い」はドウか?いやエンだわな。