2024-02-10

題『女』

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題『こそ』

「いい歌ね」と言われ何ともこそばゆい　　　　エアコンの風うなじを撫でる

12

題『一』

本屋さん絶滅危惧になりそうで週に一冊微力を尽くす

11

題『今年を振り返って』

良くもなく悪くもないのが一番と手酌の酒に梵鐘の音

11

題『大』

窓拭きの手を止めさせる青い空ぐっと大きく伸びをしてみる

10

題『集』

星屑を拾い集めて耳元へ　光が触れあう音が聴こえる

10

題『こそ』

たましいがときどき故障するぼくに図書館こそが整備工場

10

題『明』

人知れず咲いて散りゆく野の花にそっと寄り添う明けの明星

10

題『年』

年賀状　やめると思うと寂しくて　お元気ですかとまたペンを取る

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題『自由詠』

水たまりの氷割りつつ学校へ真白き息も元気に弾む

9

題『自由詠』

悲しくてそれでも泣けない夜がある儚く消えた失くした想い