お題 題『子どもの頃を思い出して』 お題 2024.05.05 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
なぜなぜと繰り返すうちだんだんと険しくなりぬ父の顔なぜ
少年は生クリームを知った日にバタークリーム初めて疑う
漫画家にファンレターそっと書く少女
今ならオタク誰も知らざり
隠れ家は神社の裏の竹林秘密結社のバッジは王冠
蟻の巣をしゃがんで見てた子が今は同じ姿勢で筋トレ励む
かくれんぼかけっこかげふみ泣きながら帰った道を照らす夕焼け
新聞の兜を被り刀にしチャンバラごっこで日の暮れるまで
タクシーもバスも一番前に乗り憧れ見てたハンドルさばき
幼き日 百円玉で 買えた夢 金魚すくいや りんご飴の赤
公園で 日が暮れるまで鬼ごっこ おてんば娘わんぱく小僧
水飛沫夏の日差しにはしゃいでる
山女と遊ぶ魚になって
幼い日 いちごのあじが 好きだった スイーツのあと 甘い歯みがき
母と祖母の嫁姑争い止められず見ているだけだった
あたしたち人形のよう神さまが遊んでいると想像してた
カンちゃんとお腹空かせて帰り道
ツツジの蜜の淡い甘さよ
おままごと たかおに チヨコレイトして 海ぞくごっこ ドロケー 中学
こどもの日
車椅子押す晴天に
なんじゃもんじゃの雪がふる
サワサワと空映る田に整列してる
稲の子どもサワサワおしゃべり
大吟醸 米のごとく削られた
あの頃の好奇心から一本道へ
難しい大人の事情を知らずして雰囲気をよむ幼ごころに
原っぱで
日が暮れるまで
騒いでた
損得無しの
サヨナラ出来た
パソコンも
ガラケー・スマホも
ありゃしない
それでもちゃんと
集まる放課後
タイパよりケンケンパだし コスパより「おりこうさん」で手に入れたころ