水たまり一緒に避けつつ歩く道 あなたの靴の泥だけ気にして
題『道』 にて
あと10年生きてみようと決めたから 残りの日々はきら星のごと
題『あと』 にて
なぜ青がこんなに好きかわからない 空と海には縁がないのに
題『青』 にて
Aからの始まりがありZまで 悔いなき日々を生き抜いて今
題『アルファベットを読み込んで』 にて
白線を流して巣立つ三月の 高校生の声清々と
題『三』 にて
閏日が誕生の日の悲しみは 大きいケーキで払拭できぬ
題『2月29日(テーマ詠)』 にて
感性は鋭くありて感情を 支えておりぬ八朔をむく
題『情』 にて
情と理の狭間で揺れる日々なれば どちらも捨てて空へ飛びたし
題『情』 にて
編み物を特技としていた義母の手に 握られていた私の帽子
題『編』 にて
二月には光が網を編み込んで 春の息吹を捕まえている
題『編』 にて
コメントをもっと読み込む