その昔『巨人の星』を読んでいてスポ根ものに当時は泣けた
題『漫画(テーマ詠)』 にて
亡くなって十年以上立つのにさ夢に出たのはまだ三度だけ
題『まだ』 にて
使い切り書けなくなりしボールペン達成感とイラつき覚え
題『使』 にて
よく熟れた真っ赤なトマト頂いてガブリ噛みつく塩かけながら
題『食べ物を読み込んで』 にて
差し入れが有ればみんなで頭割りストーブ囲む工場の仲間
題『頭』 にて
かなわない夢と知りつつ持ち続け生きる糧とす 光る風うけ
題『夢』 にて
高原の風をこのままパックして真夏の家へ持ち帰りたい
題『高』 にて
友だちの結婚式へ向かう君赤き紅さし別人のよう
題『赤』 にて
消しゴムでなかったことに出来るなら何と平和な世界の家庭
付句『消しゴムでなかったことに』 にて
味噌汁のかおりを床で味わえず朝の苦手な君だったから
題『朝』 にて
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