お題 題『金』 お題 2023.10.27 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
キンモクセイ無数の花がこぼれ落ち香り漂う金の絨毯
「ほら、ここにもたれていいよ」と三日月が腹を見せをり金曜のよる
金曜の夜だし今夜は十三夜 月を眺めてのんびり過ごす
金よりもいぶした銀が好きだったそれより地味な生き方だった
鉄材の加工ひたすら五十年金を失う人生だった
五百円貯金は金ピカメダルみたいなんだか褒められてるみたい
五百円玉に彫られた名も知らぬ草は世間で一番孤独
おむすびを頬張る毎に頂の先に広がる麦黄金色
一日に金魚メダカを可愛がる時間たっぷり私の平和
コンタクトレンズをやめて固定費が浮いたお金でうなぎ食べよう
米は八十八の手間暇かけて秋に黄金の穂が実るのだ
黙って生きてる唇が乾いた。十円玉を、かちゃりかちゃりと。
危篤の夜 落ちてる銭を拾うのに三途の川を渡れずと母
金塊ってどう使うの、ひと切れずつ取り分けてもいい?ようかんみたく
親友と彼は寝ました時は金サヨナラだけが人生さ
世界一きれいな顔を札にする為 ただそれだけの為に建国
トリックもトリートさえもいらないわ 願わくば生涯自堕落させて
ボロボロのバックパックに落ちていた異国のコイン買えぬ若き日