お題 自由詠 題『自由詠』 お題 2023.11.28 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
遥かなる旅路を終えた冬の陽が葉っぱの上で輝いている
目の前のできることから一つずつ慌てる気持ち隣に置いて
優しさがないのではなく使い方忘れてるだけと言っている風
Z世代だけどパソコン不得意で私はいったいどの世代だろ
小春の陽の温もり浴びつつ今もなお銀杏の木々は葉を散らしおり
なんとなく駅乗り過ごしどことなく
揺れていたいなメトロに乗って
鉄筋が「俺が支えたラブホだぞ」足掻きながらもふて寝している
自然には直線がないと教わって くねくね人生それが自然か
タオルからひとつぶずつの水が抜け洗濯物はいつしか乾く
鉄筋がむきだしになり天に吠え重機が愛の残り廃棄す
子どもたち どうしたのかな 話す声
近づくサイレン 去る救急車
知らぬ人ゴミ出しで会い挨拶をシンとする朝触れ合い響く
結露したガラスに指で書いてみる君の苗字にわたしの名前
マイナーな方言喋る私でも俗の「カワイサ」持っちょるがかな?
時雨きて恋の夜泣きかひとり寝の紅葉のふとんの枯れたを知らず
寒いねといふ君の手を包むのは今日も僕のコートのポケット
アイデアがぱったり思い浮かばない 搾りかすでも搾ってみるか
木更津の浜に流木すやすやと居場所を見つけ安心したか
日本晴れ枯れ葉散る中子供らが汗をかきかき公園走る
新聞に家庭菜園の投稿が 大地へ感謝す気持ち真っ直ぐ
積もる雪 積もらぬ雪が 有るように 届く想いも 届かぬ想いも
カドミウムイエロー チタニウムホワイト 鮮やかな毒弾けた檸檬
昆布巻き 唐揚げ 煮物 おひたしに
短歌加わる お昼のメニュー
ぶつからない?そんな頻度で発車して、って定番が出る俺in東京
どうしても即詠になる我が歌は「推敲」という文字辞書になく……
大勢が2列で歩きモミジ狩り 静けさも無く風流も無し
日本中迎える朝は平等で格差社会ひととき掻き消す
何人も自分自身を大切に無理をしないで頑張らないで
慌てたり奪わなくてもちゃんとあるぴったりはまる君の分がね
いつまでも あの日のことが 忘られず 許してほしいと 伝えられずに
人のもの取っても幸せにはならないの僕らの中にあるものだから
インフレで店先ネギと睨めっこ
土鍋の中はもやしだらけに
八つ橋をポリっとしつつ仕事する心は京へ飛んでありんす
たまってるLINEニュースが何十とNew?となりつつ開いてはみる
嫌なこと美化してきみに預けたい たぶん明日には取りに行くから
間違いは 誰でもあるさ だけどもう 時間は元に 戻せないんだ
頑張れと口にするのは容易いが頑張らなくて良い時もあるさ
孤独から強さを学び自分への愛育てると分けたくなるの
鬻ぐ春そんな風情も情もなくメディアのネタか大久保界猥
たぶんもう蜘蛛(あなた)の罠にはまったのせめて優しく私を食(は)んで
「ラブホテル」解体される様を詠む日々変わりゆく現場の様を
ラブホテル。コンクリガラが山積みで育まれた愛解体される
溶けていく……オブラートでは隠せない君への気持ち飲み込ませたい
寝ようかな座れた朝の格闘の相手となるは「歌詠み」という
流れ星 拾い集めて 紙縒りにし 線香花火 亡き人想い
残る傷 残らぬ傷が 有るように 叶う願いも 叶わぬ願いも
赤黒き 猫が足元 絡みつく 誰かを信じた ことが有るかと
吸い殻のポイ捨てするたび減るよあなた!運運を捨てるよ
青白き 蛇が心を 締めつける 人を愛した ことが有るかと