お題 題『間』 お題 2024.02.24 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
ぼくたちの間に君が眠るとき川になったり橋になったり
降り出した冷たい雨がいつの間に水位を上げて目からこぼれた
空いている席に陽射しが座り込む卒業間近の自由登校
だいぶ間が空いてしまって初めてのような気持ちでよんでみよ
スタートはたったひと間のアパートで炬燵が似合う和室だったよ
ドリンクを飲んだところでこの体二十四時間なんて無理だった
獣医行き察して家具の隙間奥出てこない猫ちゅーるで釣れるか
桜井と高見沢の間に誰かいた気がするが思い出せない
常よりも早く咲きたる樺桜枝の間に鳥隠る見ゆ
言の葉が時の狭間に消えて行く伝えられずに忘れ去られて
間合い詰め襲い掛かろうという時に母から電話「こっち雪やわ」
好きになる さじ加減とか 考える
間なんて邪魔だ 勇気がほしい
水掻きの名残ある指の間開き流れる思い出を追いかける
好きな事している時と仕事中時間の流れが違うみたいで
家事終えて束の間椅子に座ったらボールくわえた犬が詰め寄る
幕間のざわめきがすっと消えていくスポットライトがゆっくりとつく
黒板の後ろ隙間に落ちている鈴木先生への告白
手間暇をかけて作ったチョコレート渡す渡さぬどうする私
天井を見れば聞こえる秒針の音は哀しき床の間の僕
愛しき人との最後の言葉交わす神様がくれし天使の時間
音楽や書画に欠かせぬ余白と間 一見無駄なように見えても
久しぶり 酔っているんだ 間などない
思うがままに 言葉出したい
阪急と阪神の間JRそれぞれ違う人間模様
満員の通勤電車の隙間からのぞく晴れ間が今日は穏やか
間のぬけた梅に鶯初鳴きの笑顔いかが皆一年生