お題 題『自由詠』 お題 2024.03.18 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
春などとまだわからない幼子がからだ全部で春を奏でる
公園で 子供を見守る 桜の木 空に笑えば 花びらが舞う
春色に彩られている指先で迷いなく消すきみの番号
断ち切ってしまいたいもの詰め込まれ蠢いている削除ボックス
ランプから精霊みたいの出ないけど君を想うと明かりが灯る
学校に行きたくないと聞く月曜風がざあーと砂のように吹く
飛ばされたプラゴミの袋追いかける背中を押した沈丁花の香
ベランダのミニサボテンの鉢植えに赤い花咲き一筆啓上
菜の花を背に立ち話蜜蜂の大群来たと嫁と逃げ回る
田舎でも日々に追われて忘れおり君と見上げる澄み渡る星
伯父を戦場へ運びしSLか博物館に展示されている
虹色のタワーが街を照らす時秘めたる好きが静かに芽生え
内ポケット奥底からの声とどく不器用だものまっすぐすすめ
おとずれた春のあしおと吹き飛ばし ただ轟音と花粉まく風
雪の降る街を一人ゆく悲しみのためではなくてただ濡れるため
幾度の爪痕に春巡り来て失意の我を立ち上がらせる
梅が咲く天神様のお通りだ夢を忘れず学び続けよ
絵手紙にサバの味噌煮を描いてみて君に食べてと恋など添えて
好きな人できましたなんてじゃあ私どうでもいい嫌いな人か
サワサワとなびく麦の子あぜ道にぺんぺん草と紫の花
春の星さがして歩く草の上 かすむひかりは一番星か
もし僕の心が凸関数ならば偏微分してゼロとおくのに
突風に土埃舞う春野畑堪らず我は逃げ帰るとす
あな不思議切った指先着々とふさがれていくいつの間にやら
月曜日ああゆううつさ月曜日祝日でない君は嫌いさ
日めくりの恋の予定が途切れてた花いちもんめの春の淡夢
胃カメラによりガチャピンから見つかったどこかで見たことのあるプロペラ
熱きひと冷たい自分溶かしたく恋したなんてアタシに嘘を
語る人こころをことばに騙る人すこしはほしいホントひとひら
恋もつれ熱き諍い雪解水冷たきままを春ですねだって
IT化Web化が進み紙は減り
充電切れる不安は増える
あいつにはレモングラスの入浴剤、まずい、私の方が泣きそうだ
夏は無理 秋は鑑賞 冬元気 春めいてゆく 我が一年よ
人間はみんな揃ってゴミだけど
あんたは金曜 私は火曜
ミサイルの飛んでくる空見上げつつ春を感じて一首詠みたり
蠢という字は気持ち悪いけどなぜか魅かれてしまうのはなぜ
あした吹く笛を買おうと街にゆき店見つからず夕闇の中
春の朝明るさが違う窓ガラス君も違うぞ惚れなおしたよ
やがてです別れ話の小舞台春ですからわがままでしょうか
題詠ができずに自由詠ばかりなのでお題に投稿できず
自由とは自分らしさに由来する そんな気がしたわたしは元気
1面を毎日飾るヒーローが通りをジャック あすの絵本に
春を知るお下げ解いて手鏡の紅をひいては指を吸いやる
誕生日メールを必ずくれるのはやはり貴方ね通販サイト
偽装して髪型スーツリクルート鉄砲持たせりゃ立派な軍隊