お題 題『ずっと』 お題 2024.03.18 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
かなしみは心にずっと抱くより綿毛のように吹き飛ばしたい
鈍色に水を少しずつ足すように山並み重なりずっと遠くへ
公園のケヤキがずっと待っていたその子に会えた五十年後に
コロナ禍のずっと前からマスクして
病と闘う君に寄り添い
手のひらでずっと震えていた猫が湯たんぽの上で寝返りうった
気にかける友が母へとなりし日にずっとずっとせなかをさすった
病室の窓に映った桜より夫の横顔ずっと見つめる
別れてもずっと思っていたなんて今さらそれを言ってどうなる
今までもずっと探してきたけれど見つけられない本当の私
スイートピー強くて可憐そこに惚れ越冬させてずっと春を待つ
君とならずっと一緒にいたかった 旅立つ時はただ「ありがとう」
あの日まで ずっと一緒に いた人が 植えた秋桜 初めて咲いて
新しく買った傘を使う日がいつになるのかもうずっと晴れ
花ゆれて花咲き続け風甘くずっと盛りの春に生きたい
わたしたちズッ友だよって言い合った君と修羅場で銃を向け合う
ずずずっと思わず指を突っ込んでしまいたくなる靴下の穴
冴え返る朝のゴミ出し行く人のずずっと鼻をすする音する
ずっと心に閉まった気持ち吐き出そう心を解放してあげよう
眠るまでずっと隣りにいてくれたセピア色した優しい記憶
ずっと、って何?子どもの問いに大人になる程答えられない
「時間の矢」無くておどろく私たち ずっと信じた きみはまぼろし
ずっとだからなんて甘えてゆびからめ恋を遊ばす白い堕天使
この星のずっと向こうのあの星に私と同じ人が住むかも
だいたいの恋の始めに言うセリフずっと二人でいれたらいいね
寒い日に外住み猫の震えを思う“ずっとの家”はエゴか否か
いつまでもずっと赤いと思ってた
それってエゴのカーテンレール