お題 題『やっと』 お題 2024.03.12 ・投稿期間はお題発表から5日間!・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください。・トップページの注意事項をご確認のうえ、お楽しみください。
道端の小さな花も耐え忍びやっとの思いで咲いたのだろう
水底をめだかが白い腹を見せ流れるやっと冬越えたのに
おばあちゃん今度は支えてあげたくてやっとみつけた花柄の杖
冬を越え やっと出会えた 春なのに 陽だまりの中 泣いている子猫
えいやっと投げたボールが今日やっと届いた気がする君に振られて
ググるのは簡単だけど悔しくて五時間かけてやっと思い出す
気合い入れやっと片した本の山次は押し入れ終活果てぬ
少しだけの自由が欲しいと口癖にやっと訪れ憩いの日々よ
やっとこさ上がってきたよ口角がそう思い込み暗示をかける
校長の話がやっと終わったが後ろに六人も並んでいる
子ら巣立ちつぶやく妻のやっとねと女が少し芽吹く春の日
やっと来てくれたねと言う君を見ることは無い別れの覚悟
喉に詰まった涙がやっと溶け出す少しだけ自由になる春
やっと芽が出たばかりなのに引き抜かる雑草(くさ)と人との飽くなきバトル
最終にやっとの思いで進んでもお祈りメールこれで何度目?
やっと今わたしの時代来たと言う 平和な国のすべての人が
始業から鳴いてる電話をあやしつつお腹も鳴ればやっと昼食
あと5日4321待ち焦がれやっと来るけど来ないで明日
やっと起き何をしようか迷いつつまた寝てしまう吾を許しね
苛め遇いパワハラ遇い騙されて
今の五年でやっと落ち着く
更年期事故鬱怪我苦しんだ五十代やっと春がやってきた
「やっと来た」亀が兎に言い放つコツコツ努力が勝利の秘訣と
悪いけどこれやっといて頼まれた用事はどれも手のかかるもの
妻となりさりげなくやっとあなただって初心だったね今はあんただけど
最近は短歌作りに流されて やっと詠むだけ面白くない