神崎七瀬

もういいよ言い返せない苛立ちで冷めた夕飯にかぶりついた

カラコロと口の中で転がしてる言葉をさっさと吐き出しなよ

ため息を空に向けて吐き出すと夜が私をラッピングする

世の中の奏でる音が不愉快で君の声で耳栓をする

触れると溶けて消えて口づけると一瞬の甘さ君はわたあめ

触れると溶けて消えて

春の風でくしゃみをしてむずむずは君のせいだと期待をしてる

疲れ果て目を閉じると深海に沈んで浮かぶ明日への私

ため息を　つくと幸せ　逃げていく　息を吸うのが　つらいというのに

家で食う手料理だけれど君の分はお店みたいに盛り付けてみる

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