軍国とバブルに生まれし祖母と孫 長き昭和に話は合わず
題『昭和(テーマ詠)』 にて
昭和とはどこかの駅に置いてきし傘のごとくに惜しかりしもの
題『昭和(テーマ詠)』 にて
再雇用期限も切れて寄るべなし悟られぬようスーツで街へ
題『再』 にて
ときめきぬ あの子の降りるバス停ぞ次止まりますのボタンを押した
題『押』 にて
節水の張り紙ゆらす扇風機不快指数の熱風を吐く
題『風』 にて
春風が二人のあひだ吹いてゆく繋げぬままに差し出した手は
題『風』 にて
ガザの人壁の中にぞ住まいたるこの同じ空見つめる夕べ
題『壁』 にて
午前二時メールを開きまた閉ぢる寝返りすれば救急車の音
題『メール』 にて
一年生 孫の手紙の歪む文字「おたんじょうび おめでとうじいじ」
題『うれしい(テーマ詠)』 にて
ツツジ咲く校門までの坂道はチャイムと秒差のラストスパート
題『道』 にて
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