袴田朱夏

どこまでがわたしのせいだったのだろう半身浴がまだ終わらない

ドキドキの遺産整理になるようにマトリョーシカに入れる２問目

設計でやっと１キロ軽くした車で２キロ太るよヒトは

東京の寝息にあわせ終電は明日のための静かなる脈

気にしてはいませんからと返信をするしかなくて週末になる

オーボエのＡ音にうなりが消えてここに吹奏楽団は風

力こぶばかりまぶしい先生が地下鉄のあっちからこっちまで

空のせい海のせいってほとんどの青を共犯者にして君と

木簡を読み解くひとの想像のつばさがぐんとひろがり飛鳥

初夏は確か兄から語る夜、高らかに明かした初夏は

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